試練!

経糸

経糸

着尺に取り掛かっています。
新たに紡いだ糸ではなく、以前に経糸として使いたくさん残っていた細い糸を地色として使っています。随分前に糊付けをした糸のせいか切れやすく、整経の段階から翻弄されています。これも練習と思い、そろそろと織り始めています。
不思議なもので、糸は一本だけだと切れやすいのですが、それがたくさん並ぶと意外と切れません。
油断禁物と自分に言い聞かせながら、柔らかく体に沿う、そしてしなやかで丈夫な布をイメージしながら織り進んでいます。


始動開始

ストールの整経

ストールの整経

年末に帯を織り上げた後、実家でのお餅つきやら気持ちだけの大掃除やらを終えてお正月を迎え、年始は家族で京都に滞在し、3学期が始まった後は丹波布の仲間たちで運営する団体の展示会と、なかなかいつものペースを取り戻せないまま1月を過ごしていました。

「工房にいる時間が少ない~」と嘆きながら縞をたて、経糸を巻いていた糸をやっと整経できました。子どもの3学期が始まって、やっと日常のリズムに戻りかけていたけど何かしっくりこなかったのは、工房での仕事ができていなかったから。
やっと工房での仕事が再開でき、日常のリズムが戻ってきたと確信できました。私にとって作ることは生活の一部なんやな、と再確認できその事実が嬉しいことだと深~く思いました。

今年も色んなことを感じ、考えて制作に励みたいと思います。
遅くなりましたが、2022年もよろしくお願いいたします!

HAPPY  NEW YEAR 2022 !!!


夜活

経糸たち

経糸たち

半年ほど前に子供部屋ができ、ムスメ達はそれぞれのベッドで寝るようになりました。今までは家族4人布団を並べて寝ていたので、寝る前の読み聞かせは私もムスメ達の間に横たわって絵本を読んでいました。そして毎回寝落ちをして、そのあと起きたもののリビングのソファでボーとして使い物にならず、無駄に夜の時間が過ぎていくという、どうにもならないけどどうにかしたいという、夜の時間の使い方に悩んでいました。

でも、子供部屋ができたおかげで、ムスメ達が自分のベッドで寝れるようになったおかげで(下ムスメは、夜中に起きて私のベッドに入ってきますが…)、読み聞かせが椅子に座ってできるようになり、そのおかげで寝落ちすることもなく、夜も人並みに起きていられるようになりました。
子どもたちが寝た後のpeacefulな夜、テレビを見ながら糊付け後の経糸をほぐしています。いやいや時間を有意義に使えたな~と満足しながら寝ることができそうです。


repeat

三本目の帯

三本目の帯

同じ柄の帯のオーダーを三回頂き、先日三本目を織り上げました。同じ柄の同じ色ですが、染めるたびに色も微妙に違い、糸の雰囲気も違い、布味も違います。色や糸の太さ撚りの柔らかさすべてが合わさって、布味を作ることが身をもって実感できました。

一つ一つが違う布になる、手紡ぎ草木染、手織りの面白さを感じた一本でした。


またまた反省

美しき綾

美しき綾

桜が終わり、フレッシュな新緑がモコモコと出てきています。
帯と丹波布糸のreuseテーブルランナーが織り上がった後、以前から用意していた糸でオーダーの帯にかかっています。整経も順調に進み、綾の部分がきれいやなーと写真に撮り、その後の工程もサクサクと進み、さあ織るぞ!となった時ちょっとした確認ミスで、もう一回ちきり巻きから始める事になりました。
ちきり棒の紐を取り換えたとき、左右を確認し忘れるというとても簡単なミスのおかげで、通したものをぜーんぶ抜き、まき直し手通すハメになりました。あーあと頭を抱えながら、先ずは大先輩の先生に対処法の相談をし、すぐにやり直しました。

何でも聞ける先生がいることの有難さと、確認の大切さを身をもって学んだ週末でした。

今から巻き返します!


お詫びと反省

ハタスネ

ハタスネ

ホームページのドメインやコアサーバーの更新を忘れており、この3日間ほど(またはそれ以上)ホームページを閲覧できない状況になっていました。本日何とか復旧できました。ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
こうやって、ドメインやコアサーバーとか語っていますが言葉の説明は全くできません。ただし、期限が近づいたらちゃんと更新をしなければいけないことは学べました。とにかく解決できて、ホッとしました。

函館のギャラリー、AGERさんでの展示会も無事に終了しました。ギャラリーに足を運んでくださった皆様、ありがとうございます。お礼が遅くなり、申し訳ございません。

神戸三宮にある、神姫バスさんのツアーデスク“ゆいツアーデスク”で、作品を取り扱っていただいています。ここでは、いつもの丹波布ではなく、丹波布を織ったときに出るハタスネをよこに織り込んだ、丹波布REUSEマットを販売していただいています。
3週間ほど前にコースターやランチョンマットを納め、昨日210㎝のテーブルランナーを納めました。織る度に出る40㎝前後、500~800本ほどの糸の束は、織った本数が多くなるほどたくさんになります。そのハタスネを7,8本束にして、横に織り込むと厚みのある、しっかりとしたマットになってくれます。今回のオーダーでかなりの量が消費できましたが、まだまだ残っています。そして、一本織り上がると、また新しいハタスネがハタスネ入れの引き出しに増えます。

それでも、たまったまま捨てることもできずにいた大切な糸が、また形になることという事にが喜びを感じながら織ることが来出ました。よろしければ、三宮のゆいツアーデスクさんにお立ち寄りください。

YUI 旅と 暮らしと 神戸・三宮 |旅と暮らしをテーマにした雑貨店 (yui-tabitokurashito.jp)


残り糸で遊ぶ

ストールの経糸

ストールの経糸

AGERさんの展示会に向けて、ストールを作りました。
織りをすると、必ず経糸が余るのですがその残った経糸を並べた、いろんな色を楽しめるストールを作ることにしました。整経をしながら、中途半端に残っていた糸が経糸としてどんどん使われて、なくなっていくのが気持ちよく、すっきりした気分になります。

今回は経糸6色。緯糸に入れるつまみ糸の白色を合わせると約7色のストールになります。7色の帯締めは魔除けになるように、このストールも良くないものから身を守る存在になったら良いな~と思いながら織りました。
AGERさんには3本納品したので、後は横の色を変えて一本と布として数メートル織り上げる予定です。

で、下の画像はその残り糸が残ったもの。もっと中途半端に残った糸は緯糸として使ってしまいます♪

残り糸の残り糸

残り糸の残り糸


蔦屋奈良店

織りの準備中

織りの準備中

雨が降り続いています。
丹波は被害が出るほどの雨量ではありませんが、九州や信州の方では事態が深刻でとにかく雨がやんで水が引いてほしいと願うばかりです。

先週、梅雨の合間に糊付けをしました。ほんのちょっとの合間だったので、糸はパリッとは乾いてくれずしっとりと乾き、そのおかげでとても早く経糸巻き終えることができました。その後整経まで進み、今日ちきり巻きの予定です。
コロナ休みが終わってから、ダーッと制作以外の用事がなだれ込んできて、用事に割く時間、いつもの寝落ち問題と制作時間の確保という課題に再び頭を悩ませています。コロナ休みの頃は、時間がゆったりと流れててよかったなーと懐かしんでいます。

さて、遅くなりましたがイベントのお知らせです。
奈良蔦屋店のオープニングイベントで多くの作家さんと共に作品を展示販売していただいております。詳細は下記のとおりです。終了間近ですが、ご都合が合えばぜひお越しくださいませ。

奈良 蔦屋書店
「天平の文様と奈良団扇」
(6月23日~7月12日)

1300年の時を刻んだ、奈良の歴史を呼び覚ます。

天平文化からはじまる、日本文化の夜明け。
奈良・平城京から始まった天平文化を支えた技術は、現代の伝統工芸に伝承されています。

伝統的な文様が特徴の奈良団扇と文化財などに描かれている文様をモチーフにした豆皿を
技術やアイデアを有する全国の工芸作家たちが展示致します。(工藝facebookより)

 

 


作る毎日

散歩道

散歩道

子どもたちや主人と家にいる日が1か月を超えました。様々なニュースや、様々な人の様々な意見をフムフムと聞きつつ、先ずは自分の周りの小さな世界を大切に過ごそうと思っております。
stay homeの日常に自分自身が慣れてきたのかはよくわかりませんが、季節は着実に確実に変わっていき、田植えの準備が始まりました。田んぼに水が入った後の風景、大喜びのカエルの声、田んぼの上を通る風などを楽しんでおります。

休校休園を始めてから、“作る”ことにエネルギーが向いています。仕事としての制作や料理は今までもしていましたが、糸を作ることが増えたり、料理も今までより手間をかけてみたりと、コロナ前まではあんまり時間を割くことができなかったことに、時間をかけているように思います。休校休園になってから庭も作り始め、今日はなんと砂場のおもちゃ小屋まで作りました。
大工仕事は、主人に頼んでばかりでほぼ手を出したことがなかったのですが、インパクトドライバーを手にいろんなものを作る主人を見ていて、「やってみよう」という気持ちがムクムクと湧きあがり、ほぼいきあたりばったりの状態で、作り上げました。

近くで、本格的大工仕事をしている主人に色々質問しながらなんとか出来上がりました。初DIYは、めちゃくちゃ楽しかったです。
生活の中で必要な物を作ることの楽しさを満喫した日でした。

おもちゃ小屋

おもちゃ小屋

かぶら

かぶら


考える毎日

self--isolation days

self-isolation days

新型コロナウィルスがあちらこちらで大きく影響を及ぼしています。我が家も展示会やイベントが中止や延期になり、収束を強く願いつつ気持ちを切り替えて、制作や庭仕事など今できることをやっていこうと思っています。

学校やこども園も色々考えた末、自主休校&休園を決めました。結局、上ムスメの小学校は休校になり、今日登校日も中止になりました。ムスメ二人と毎日を過ごしておりますが、上ムスメとは毎朝相談して、時間割を決めその時間割に沿って日々過ごしています。学校の宿題もあるのですが、その他算数や国語を教えたり、体育の時間で縄跳びやボール遊びを一緒にしたり、図工の時間では機織りの準備を教えたりと、こちらが関わることが多くなります。機織りや糸紡ぎをしながら、またまた下ムスメが自由にうろちょろする中、毎日の予定をなんとかこなしています。
“勉強”をムスメと経験する中で、“学ぶ”ということについて考えたり、下ムスメの遊び方を観察しながら、こどもが興味を持った時の集中力に感心したり、食材の有効活用と三食の献立を考えたり、数週間前から始めた庭仕事の庭のデザインを考えたり、子供たちが楽しめるようなちょっとしたイベントを考えたり、これからの我が家の経済活動(いきなりシリアスな話題ですが)について考えたりと、“コロナ前”より考える機会が増えたことを感じます。
毎日の工夫のおかげで頭も使い、毎日の犬の散歩や体育の時間のおかげで体も使う毎日です。頭と体のエクササイズをしています。

いつか終わると思えるから、変化も楽しめる毎日。一方、どうか感染がこれ以上広がりませんようにと祈るような気持ちの毎日でもあります。