I am at the mercy of the weather !

 

重ね染め

重ね染め

機織りしながら、藍色の糸にこぶな草の黄色を重ねて、緑色にしたり、着尺用の糸に糊をつけたり、バタバタと工房を出たり入ったりする日々を過ごしています。
制作上やりたいことや、やるべき事がたくさんあるときほど、他の用事もやってきて今日はそれに日中の大半の時間を取られている自分を「ようやるな~」と俯瞰しながら、今夜は夜なべを覚悟しています。

丹波は秋が深まると、朝霧が出る日が増えます。朝霧の出る日は日中晴れるのですが、霧が晴れるのは早くて9時頃。晴れても3時くらいには曇ってきたりと、お天気が良く動きます。そのため、染色や糊付けの時は、太陽の動きにこちらが振り回されます。特に糊付けは、なるべく太陽の光で乾かしたいので、一番長く日が当たるところに竿を持って行って干し、夕方になると西側に竿を持って行ったりと、糸のかかった竿を持ってうろうろしています。

今日も日中はぽかぽかとお日さまが照っていたのですが、夕方の早い時間には雲が出てきました。そうなると、家に糸を竿ごと持って入り、今は薪ストーブの前で、ゆっくりと乾かしています。うまくいけば、明日の朝には糊が乾いているはず。縞もきっちり決めぬまま、糊付けを急いだので夜なべがてら、縞のイメージを固めていきます。

糊付け中

糊付け中


こっくりした色

こぶな草で染める

こぶな草で染める

急に秋が深まってきて、急に山の色も変わり始めたように思えます。八丈島で見た、こぶな草の黄色に触発されて、黄八丈で行われている染め方からヒントをもらいこぶな草で染色をしました。黄八丈では、媒染する前に何度も何度もこぶな草の染液に漬けてあげるそう。絹と木綿の違いがあるので、染液の温度や染まり具合は違うのですが、温度を上げすぎないよう、糸に負担がかかりすぎないよう注意しながら、何度も何度も染液に漬けてみました。
媒染して染め上がった黄色は、いつもの輝くような黄色ではなく、こっくりした黄色に染まってくれました。こぶな草はよく使う染料ですが、今回の染で新たな面を見ることができた気持ちです。

制作以外の家や家族のこと以外の、諸々の用事がドバっと降りかかって、きりきり舞いの日々ですが時々染まりあがった糸を眺めて楽しんでいます。


it’s autumn !

仮筬通し

仮筬通し

ついこの間まで暑かったのに、すっかり秋が深まってきたように感じる日が続いています。朝晩の冷え込みがすごくて、朝と夕方は車のヒーターをつけているのに、昼間はお日さまの力が強く、車のクーラーを入れています。
ラグビーのワールドカップも終わり(我が家にとっては少々残念な結果でしたが、、、)、面白かった!という満足感とテレビ観戦から解き放たれて、自由な気分です。制作の方は待ったなしで、次の一本にかかっています。写真は仮筬(かりおさ)通しといわれるもの。整経が終わった経糸を縞の順番通りに、一旦筬に通します。ここで縞の確認ができて、整経に間違いがないかを確かめられます。そして、次のちきり巻きの時に、実際に通す幅のまま糸を巻くことができます。
ちきり巻きのための作業ですが、縞の確認ができて間違っていたらここで修正できるので、目立たないけど大切な作業工程だといえます。
しかし、‟仮”という字がつくだけあって、ちきり巻きが終わり機に上げ作業の時に、ぜーんぶ糸を抜いてしまうのです。そして綜絖(そうこう)に糸を通した後、本筬といって再び糸を通して、織り始めます。抜くのを前提で筬を通す仮筬をするたびに「禅のようだ~」と思ってしまいます。
今日は本筬まで進みました。夜中に緯糸を巻けたらいよいよ織り始めます。この一本が終わるころには、紅葉で山の色も変わっているのかな、と思いながら今夜も寝落ちに打ち勝って工房に向かいたいと思っています。

秋の夕焼け

秋の夕焼け