自然の力

夕焼け

今日の空

夕食作りの合間に空を見上げると、見事な夕焼けでした。しばらく、一人で静かに空を見つめていました。  日が沈んだ直後に空の色が、どんどんと色づいていく様子を見るのが好きで、今日久しぶりにその「好きな瞬間」に出会うことができました。

今織っている布も夕焼け色。ただし、南の島の夕焼け色ですが、、、。

こんな美しい色を見せてくれるのも、激しい雨を降らせるのもどちらも自然の力。先週末の豪雨で私の住む地域もいくつか、大きな被害を受けています。とっても小さな力ですが、ボランティアに参加した際に見た現場は、人の力なんてプチっとひねり潰してしまえる、自然の力が動いた後でした。

畏れ、敬い、愛で昔から人は自然と生きて来たんだな、と感じました。

被災された方々が、早く平穏な気持ちで空を見上げる日が来ることを願っています。


伝承する

鹿場の竹細工

鹿場の竹細工

竹細工の技術

竹細工の技術

鹿場の竹細工

鹿場の竹細工

私の住む村、鹿場(かんば)は、かつては竹細工の村でした。青年団に入ると、竹の籠などを作ることのできる技術が伝えられたそうです。鹿場には、120軒ほどの家があるため、かつては120人程の竹細工の技術を持った方がいたそうです。でも、今は三人程しかいません。その方達も、かなり年齢が高くなられています。定期的に竹細工教室を開いたりして、技術を伝える努力をされています。

「次を継ぐ人は?」の問い掛けには、「地元の人が来てないので」とのこと。技術を伝えることのできる人はいるのに、承ける人がいない。伝統技術が失われていく原因を目の当たりにした気持ちがしました。

私も一度消えかけて復興した技術を受け継いだ身。なくなるのは早いけど、再び興すのはとても時間と労力がいることは、先人の苦労を伝え聞き、理解しています。今ならまだ間に合う。誰かこの技術を受け継ぐ人が出てきたら良いのにな、と切に願います。