染色と料理

染色月間

染色月間

台風10号の影響を心配しておりましたが、幸い丹波は時折強い風が吹きつけたり、雨が降る程度で済んでおります。テレビで九州地方などの強風強雨の映像をみると、その地にいる方の恐怖や心配はとても大きいだろうな、と想像して「台風よ小さくなれ!」と祈らずにいられません。
さて、先週は2回リモートトークがあり、それも終了してホッとしております。インスタグラムでの着物小売りやさんとのトークショーでは、古いアイフォンのバッテリーが弱く、途中何度か途切れてしまい変な汗をいっぱいかきましたが、どちらも新しい経験で楽しかったです。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
インスタグラムでのトークショーは、youtubeで視聴できるようです。「銀座もとじ」さんのホームページでご確認ください。
この銀座もとじさんのトークショーは、私個人の仕事ではなく関わっている「丹波布技術保存会技術者協会」の展示会の一環で行われました。なので、協会のみんなの代表、またまた丹波布を皆さんに知っていただく入り口にもなるわけで、大きなものを背負っての出演でした。「間違ったこと言ったらアカン」と事前に文献を読んだり、丹波布の大先輩に色々聞いたりと下調べをして臨みました。弱っちいバッテリーのせいで、視聴された方にはお見苦しいところがあってご迷惑をおかけしてしまいましたが、緊張感をもって下調べをしたおかげで、自身の丹波布に対する知識が少し厚くなりました。

目の前のことに、しっかり取り組めば自分の身になるのだな、と実感いたしました。

8月の終わりから始まった染色ですが、柳が無事に染め上がり、ただいまこぶな草で黄色や緑を染めています。頼まれ染めも含めてなので、大量の糸を染めているのですが、鍋回しや段取りを常に考えながらの作業は、効率と美味しさを求める料理とよく似ています。そんなことを考えながら染めていると、12時に。慌てて台所に昼ご飯の支度をしに行きました。


remote !と工房からの風

オンラインお話会

オンラインお話会

文字通り残暑の厳しい日が続いています。そんな中、染色作業を始めました。今は取引先のご希望で、銀座で取れた柳で染めています。柳のあとは、こぶな草やヤマモモで黄色や緑を染める予定です。で、その後にグレー系の色を染めたいなと思っています。柳からグレー染めまで1か月ほどかかりそうです。グレーを染めるころには、気持ちの良い秋空が広がっているかなと想像しております。

さて、新型コロナウィルスが社会に様々な影響を与えておりますが、私自身の活動にもジワジワと変化が感じられます。先ずは、今年度の工房からの風が中止になったこと。久々の出展で喜びと緊張感を感じながら、出品アイテムやディスプレイ方法をどうしようかと考え始めていたころに中止が決まりました。
感染拡大の状況とイベント内容から致し方ないのですが、やはり残念で少し気の抜けた気分になっておりましたが、その後リモートお話会、インスタグラムでのトークショーといったカタカナ用語が多く入ったイベントの依頼をいただき、違った意味での緊張感を感じております。

先ずは、9月2日に開催されるソシエテリベルテさん主催のオンラインお話会「不便な田舎の自由な暮らし」です。丹波の暮らしやものつくりに興味を持っておられる方へ向けて、私の暮らしをお話させていただきます。ご興味のある方は、是非ご参加くださいませ。
zoomでパワーポイントの画像がスムーズに共有できるのか、操作に自信がありませんが訥々とお話させていただきたいと思います。詳細は下記の通りです。

お話会詳細

お話会詳細


green green

summer camp

summer camp

長い長い梅雨のあとは、猛暑が続いています。冬はあんなに寒いのに、夏はとても暑い。つくづく日本の四季は、ダイナミックでそして年々暑さが増しているということを実感しています。
新型コロナウィルスとの生活にも少し慣れてきて、出掛ける前にはマスクを持っているかを確認する習慣がついてきました。それでも“マスク顔認識技術”が低く、知っている人とばったり出会っても、その人だとはっきり認識するまでに時間がかかります。
初めてであった人なんて、顔全体がわからないので次に会った時その人と認識できるか、まったく自信がありません。これから人を認識する感覚が変わってくるんだろうな、と考えています。

今年は学校の夏休みも短く、そして主人の展示会の日程の関係もあり、なんとかその隙間をぬって五泊六日のキャンプに行ってきました。石川の海と長野の山。どちらも天気に恵まれ、大きな空と大きな海、壮大な山の景色を楽しんできました。海沿いは風が気持ちよく、山はさらりと涼しい風が流れ心と身体を思いっきり開放してきましたが、丹波に帰ってくる道中の暑さに驚きました。
ただ、猛暑のおかげで庭の雑草たちは成長を留め、しばらく留守にしていた割には雑草が生い茂っておらず、土壁の家の中は外気の暑さを防いでくれて、家も良いなと思わせてくれます。
私のキャンプ期間を知っているかのように、キャンプ最終日から様々な電話やメールが届き、グイっと普段の生活に引き戻してくれました。今日からゆるゆると糸や布や綿に向かう生活に戻ります。それもまた嬉しいことだな、と感じています。

秋の涼しさを想像しながら、しばらく「あっつぅ~」と言いながら夏を楽しみたいと思います。


midsummer

滝に行きました

滝に行きました

ジメジメした長い梅雨が明けたと思ったら、いきなり太陽が照り付ける真夏日が続いています。今年は梅雨が長く、空気も土も水分をたっぷり含んでいるせいか、いつもの夏に増して湿度が高いように思えます。
今までクーラーのなかった我が家にもとうとうエアコンを設置しました。小さなころからクーラーの冷気が苦手で、私には必要ないと思っていましたがここ数年の暑さで、これはひょっとしたらクーラーがある方が身体に良いのかも?と思いはじめ、良い睡眠が必要だ!ということで先ずは家族全員が寝ている寝室に設置しました。クーラーの温度をやたらと下げたがるイギリス人の夫と、“クーラールール”を取り決め、今のところ快適に使っています。
ただ個人的には、じとっと汗ばみながら扇風機がかきまぜるぬくい空気に時々あたりながら、ゴロゴロと布団の冷たいところを探して寝るというのが、やっぱり好きだな、思っています。

いきなり夏本番で、あっという間に八月に入ったような印象の今年の夏ですが、休みになると海や川に出掛けて楽しんでいます。家から車で15分くらいのところに、滝つぼがあり川遊びや滝つぼで泳げる穴場があります。先日は友人家族とそこでゆっくり過ごしてきました。マイナスイオンたっぷりのとても気持ちの良い場所です。
こんな夏らしい日々を過ごしていますが、工房は室温がそんなに上がらず特に午前中は快適です。午後になると外気の影響を受けて室温が上がりますが、じわっと汗をかきながら機を織るのも悪くなく、今のところ夏を楽しめています。
今織っているのは、男帯。海にキャンプに行ったときに見た夕焼け空が印象的でそこからインスピレーションをもらいました。ただ、暑い夏日の午後にはやや暑苦しい色だな、と思いながらトントンと織り進んでいます。

角帯

角帯


反省の時間

点検とお直し

点検とお直し

ぐずぐずした天気が続く4連休です。キャンプに行く予定でしたが、キャンセルをして子供たちと実家に遊びに行ってました。両親の住む私の実家は丹波よりも都会で人が多く、コロナウィルスの感染拡大を避けるため、公園で遊んだり実家でのんびりしたりして過ごしました。

子どもたちがジージやバーバと遊んでいる間に、私は織り上がった帯地の点検とお直しをしました。クーラーの効く快適な部屋で集中して作業ができたのですが、ハズキルーペをかけて見る織りたての布は、打ち込み、目飛び、腰掛(経糸がゆるくぼこっと出てしまう箇所)等“あかんとこ”をはっきりと見せてくれ、反省反省反省の時間となります。
この点検とお直しの作業は、最も苦手な工程ですが避けては通れない大切な最後の仕上げ部分になります。何回やっても好きになれない作業ですが、反省を次に生かすぞっと自分を鼓舞しながらなんとかやり終えました。
そして、このちょっと落ちた気分を過去のものにするために、次の縞に思いを馳せています。


授業

雨が続き、新型コロナウィルスの感染も広がり、なかなかすっきりとしない日が続いています。豪雨の被害にあった方たちは、更に大きな心配や不安を抱えているんだと想像すると、何とも言えない気持ちになります。明るい光が差しますように、と強く強く願います。

先日、高校に授業に行ってきました。地元の高校生が地域の魅力や課題に目を向け調査し、まとめて最終的にプレゼンテーションを行うという、1年かけたプロジェクトの中一環で、まずは色んな分野の地域の大人から話を聞こうというプロジェクトのスタート地点を担う講師役の一人として、授業を受け持ちました。
お互いに少し緊張気味に始まった授業は、時間が進むにつれ色んな質問が出て、それに大人の私が自分の中の知識や経験を総動員して答えるという展開になりました。将来に向かう楽しさを感じられるような、キラキラしたエネルギーと対峙し、良い時間が過ごせました。そして、授業で高校生に話しながら新たな発見をしたりと、自分にとっても身になる時間でした。
じわっと変な汗をかきつつ行った授業の内容は反省点だらけですが、楽しく新しい経験をすることができました。

一方工房では、締め切りの迫った注文品を織っています。耳のきれいさや目飛びゼロの織りを目指し、ハードルを上げながら、焦り気味に作業をしています。

緯糸巻き

緯糸巻き


蔦屋奈良店

織りの準備中

織りの準備中

雨が降り続いています。
丹波は被害が出るほどの雨量ではありませんが、九州や信州の方では事態が深刻でとにかく雨がやんで水が引いてほしいと願うばかりです。

先週、梅雨の合間に糊付けをしました。ほんのちょっとの合間だったので、糸はパリッとは乾いてくれずしっとりと乾き、そのおかげでとても早く経糸巻き終えることができました。その後整経まで進み、今日ちきり巻きの予定です。
コロナ休みが終わってから、ダーッと制作以外の用事がなだれ込んできて、用事に割く時間、いつもの寝落ち問題と制作時間の確保という課題に再び頭を悩ませています。コロナ休みの頃は、時間がゆったりと流れててよかったなーと懐かしんでいます。

さて、遅くなりましたがイベントのお知らせです。
奈良蔦屋店のオープニングイベントで多くの作家さんと共に作品を展示販売していただいております。詳細は下記のとおりです。終了間近ですが、ご都合が合えばぜひお越しくださいませ。

奈良 蔦屋書店
「天平の文様と奈良団扇」
(6月23日~7月12日)

1300年の時を刻んだ、奈良の歴史を呼び覚ます。

天平文化からはじまる、日本文化の夜明け。
奈良・平城京から始まった天平文化を支えた技術は、現代の伝統工芸に伝承されています。

伝統的な文様が特徴の奈良団扇と文化財などに描かれている文様をモチーフにした豆皿を
技術やアイデアを有する全国の工芸作家たちが展示致します。(工藝facebookより)

 

 


ペースが戻る

緊急事態宣言が解除され、ムスメ達の学校やこども園も再開されました。
休み中は、ほぼ2か月家族そろって過ごしましたが、大変だったというよりとても楽しかったです。いろんなものを作ったり、朝晩家族そろって散歩をしたり、子供たちは家の前の用水路の魚たちや、庭に来る虫たちといった身近な自然と戯れ、そして解除後はキャンプにも出かけたりと、それぞれが一緒に過ごしながら自由な時間を満喫できました。暇を持て余したり、多少のいざこざは少しありましたが、ゆったりとした、良き時間だったと思います。家族との時間を楽しめた2か月余りでした。

学校再開時は、朝起きれるのか今までのペースに戻れるのかと心配でしたが、早起きして犬のマンゴーと毎朝散歩を楽しんでいます。自粛中はゆったりとした時間を過ごし、これでもいいかもと思い始めていましたが、今週に入り出展予定のイベントのzoom会議や、織りの先輩との会話、来年から始まる事業をコーディネートされている方の訪問など、立て続けに良い刺激があり、「のんびりでもいいかも」とか思い始めていた私に「のんびりなんてまだ先、もっと学ばねば!」と言ってやりたい気持ちになっています。
家族との時間を大切にしながら、多くの良い刺激をもらい、吸収し自分のものとし、またアウトプットするぞっ!と気持ちを新たにしております。

制作の方は、ご注文いただいた生成りの布を作っています。今まで柄のある布を織っていたので、とても新鮮で、おかしな表現ですが、より「布」を織っているという感覚にさせてくれます。織っているときは何にも足されない、棉の色そのままの生成りの色をずっと見ているので、やさしく清々しい気分になります。とても楽しんで制作させていただいてます。

生成りの布

生成りの布


京阪百貨店さん再開情報!

ご無沙汰しております。
コロナの感染拡大が落ち着いてきた様子で、少しずつ色々なことが再開されてきていますね。
私の住む兵庫県は、まだ緊急事態宣言が継続されており、休校休園中ですが6月再開に向け、登校日や登園日が設けられました。
下ムスメは先週久しぶりに登園したのですが、登園前は「こども園キライやねん」を連発し、どうなるかと心配しましたが、こども園の駐車場に着き、先生の顔を見るとスイッチが切り替わったようで、こちらに「バイバイ」と手を振った後は、スタスタと入っていきました。
そして今日は、上ムスメの登校日。先ずは六時に起きれるかを心配しましたが、そこはまだ緊張感があるのか簡単にクリアし、時間通りに家を出ることができました。いつも集合場所まで送っていくのですが、一緒に登校する子供たちが集まり、「行ってきます」といって並んで学校に向かう姿を見ると、今まで通り学校に行けるようになるんやな~と、じんわりと感動しました。

コロナで二か月ほどいままでとは違う生活を過ごしていますが、「作る」ということに支えられているな、とつくづく思いました。糸、布、食べ物、庭の小屋、庭の敷石、畑、野菜、花、そして車をキャンピングカー仕様にしたことなどなど、仕事も含め色んなものを作りました。創り出すというポジティブな作業に没頭することで、日々を楽しむことができたのかな、と思います。
また、様々な情報や意見に触れることも多いのですが、最終的には自分で判断するという大切さを再認識したようにも思えます。

コロナの感染拡大が落ち着いてきても、まだまだ影響はあるでしょうし、生活様式も変わりそうです(実際、ムスメの学校も色々と変化しているようです)。自分をしっかり持って、しなやかに対応していきたいものです。

明るい方向に向きつつある世の中ですが、うれしいニュースがあります。
私の作品を扱っていただいている、京阪百貨店守口店さんが再開されました。臨時休業前と同じく、“くらしのこみち”にて、販売をしていただいております。機会があれば、是非のぞいてください。
制作の方は、生成りの無地着尺に挑戦中です。どんな布になるか、ワクワクします。

糊付け用の糊

気持ちの良い天気の日に糊をつけました


作る毎日

散歩道

散歩道

子どもたちや主人と家にいる日が1か月を超えました。様々なニュースや、様々な人の様々な意見をフムフムと聞きつつ、先ずは自分の周りの小さな世界を大切に過ごそうと思っております。
stay homeの日常に自分自身が慣れてきたのかはよくわかりませんが、季節は着実に確実に変わっていき、田植えの準備が始まりました。田んぼに水が入った後の風景、大喜びのカエルの声、田んぼの上を通る風などを楽しんでおります。

休校休園を始めてから、“作る”ことにエネルギーが向いています。仕事としての制作や料理は今までもしていましたが、糸を作ることが増えたり、料理も今までより手間をかけてみたりと、コロナ前まではあんまり時間を割くことができなかったことに、時間をかけているように思います。休校休園になってから庭も作り始め、今日はなんと砂場のおもちゃ小屋まで作りました。
大工仕事は、主人に頼んでばかりでほぼ手を出したことがなかったのですが、インパクトドライバーを手にいろんなものを作る主人を見ていて、「やってみよう」という気持ちがムクムクと湧きあがり、ほぼいきあたりばったりの状態で、作り上げました。

近くで、本格的大工仕事をしている主人に色々質問しながらなんとか出来上がりました。初DIYは、めちゃくちゃ楽しかったです。
生活の中で必要な物を作ることの楽しさを満喫した日でした。

おもちゃ小屋

おもちゃ小屋

かぶら

かぶら