両忘

染色

染色

糸紡ぎ

糸紡ぎ

昨夜から雪が降ったりやんだりしながら、景色を真っ白に染めていっています。今日は色々な予定が変更になったので、午前中に染色の続きと糸紡ぎ、その後縞立てとどっぷり製作に時間を使っています。
糸紡ぎをしながら、諸々のことが頭に浮かび手元がおろそかになりそうな時、思い出すのが「両忘」という言葉。これは、昨年数回訪れる機会のあった、大好きなお寺である“高源寺”さんの住職様から教えてもらった言葉。過去のことを悔んだり、まだ起こっていないことについて心配せず、「今」に集中しなさいという意味。心の中にストンと落ち、その後様々な場面で助けてくれています。

集中し平らな気持ちでいるときほど、うまくいくこの糸紡ぎという作業は「両忘」の意味合いを何度も思い出させてくれます。

 


眠気

cocoとmango

coco&mango

織がひと段落し、次の染色に向けて毎日糸を紡いでいます。
湿度のある、もあっと暑い静かな昼下がりに窓を開けて糸を紡いでいると、自分の紡ぐ糸車の音がとても心地よく、ウトウトしてきます。おまけに後ろを見ると、心地よさそうな寝息を立てているイヌが二匹。
音楽をかけたり、水分を取ってみたりしてもなかなか眠気が覚めません。ぼおぉっとした状態での糸紡ぎは、量もたまらず、昨日と今日とても効率の悪い仕事をしています。今週中には必要量を紡げるよう、明日も眠気と闘います!

 


かぶら玉

かぶら玉

綿から糸になりました

糸紡ぎのお話です。
糸を紡ぐ時、綿をひきだし、糸車でよりをかけて糸にします。できた糸は糸車の心棒に巻きつけていきます。この作業を繰り返すと、巻きついた糸がどんどんたまり、厚くなって写真のような形になります。適当な大きさになると、糸車から外します。これ一つで20g弱の重さになります。着物分だと、60個くらい必要です。
三つできると、一つの綛(かせ)にします。

丹波布では、これを“かぶら玉”と呼んでいます。野菜の蕪からきた名前のようですが、私のかぶら玉はふくよかさが足りず、いつもあっさりした形になってしまいます。
これが布になるまでの、第一歩。日々こつこつ紡がないと、なかなか十分な量になりません。そして、美しい糸を紡がないと、美しい布にもなってくれません。単純な作業のようで、ハードルが高い。ゴールはないなと、紡ぐたびに思います。