good day !

良き日

良き日

暖かい日が続いたせいか、庭の梅が咲き始めました。ポカポカとした天気が続くと、春が来た!と気が緩んでしまうのですが、丹波の冬はそんな甘いものではありません。まだ緩んではいけないよと自分に言い聞かせています。

今週で終わるはずの着尺がまだ織り上がっていません。
ムスメ達を寝かしつけた後、寒い工房に行く気がなかなか起こらず、また最近夫婦でハマっている海外ドラマの誘惑に負けてしまう日が続いていました。なんとなく後ろめたい日が続いていたのですが、今日は工房を暖かくし、工房に行く前にしょうが湯を飲み、またプリズンブレイク(今になってハマっていますが…)の誘惑を振り払い、spotifyでヤル気の出る音楽を流し、機に向かうとしっかり集中でき織り進むことができました。
気分もすっきりして、良い人になった気分です。やらねばならない事があるときは、ささっとそちらに気持ちを向け、行動すると物事が進むと再確認できた日でした。

 

 


冬のイベント

skiing

skiing

暖かい冬だと思っていたら、最近冷え込んできました。寒さが苦手ですが、冷え込まない丹波の冬も変なので、寒くなってなんとなくホッとしています。
雪がチラついていた先週末は、家族でスキーに行ってきました。スキー板をはくには、まだ早いチビがいるので満足には滑れませんでしたが、山から真っ白の景色を眺めながら風を切って滑り降りていく感覚は、とても気持ちが良かったです。小さな頃から親しんでいたスキーですが、冬に雪があまり降らない国に生まれ育ちスキーの経験のない人と結婚してからは、しばらく遠ざかっていました。数年前に主人と上ムスメを誘い、久しぶりに再開し、初スキーの二人も楽しんでくれたことから、我が家の毎年のイベントになりつつあります。

そして昨日からは、あんまり嬉しくない冬のイベントが始まっています。上ムスメの学級閉鎖が決まりました。昨日から三日間お休みです。当のムスメは元気いっぱいなので、急に降ってきたお休みを謳歌していますが、こちらは予定が狂ってしまい一緒に休みを楽しむココロの余裕がなく、工房で宿題をしたり、お友達に手紙らしきものを書いているムスメを横目に織り進む努力をしています。明日も精一杯努力して、心を穏やかに仕事を進めていきます。


つまみ糸が決めてくれる

見守り犬

見守り犬

着尺を織り始めています。すんなり決まった経の縞に緯糸を入れ始め、つまみ糸の入れ方で2日ほど悩みました。
丹波布は、木綿の平織の布ですが、ヨコにつまみ糸と呼ばれる撚りの甘い絹糸が入ります。丹波布が作られていた地域(現在の丹波市青垣町)では、昔養蚕が盛んでお蚕さんを育てていたのですが、出荷できないくず繭と呼ばれる繭から糸をつまみ出したものをヨコに織りこんだのが、始まりだと言われています。
他の木綿の織には見られず、今となっては丹波布独特の柄になっています。また、丹波布の四原則の一つにも定められており、織り手にとっては必ずと言って言いほど(入らない場合もありますが)使う素材です。

ただ、木綿の糸にこの白い艶のある絹を織りこむのは、時にはかなり悩ましい作業で、うまく入らないと絹の部分が浮いたり全体に落ち着きのない布になる時があったり、折角の絹糸が活かされず、木綿糸の中に埋没してしまう時もあります。
今回はつまみ糸の入れる太さに悩みました。二日ほど織りかけの布を上から見たり、横から見たり、斜めから見たりしながら考え、やっと決まり織り始めると、もとから決まっていたように柄が落ち着いてくれました。

つまみが糸の入れ方で、布の雰囲気や緯糸の入れ方が決まってくるという事を実感した数日でした。めでたく緯糸の入れ方も決まり、ココさんに見守られながら、トントンと織り進んでいきたいです。