書く

今週は、ぬぬぬパナパナ(http://nunupana.com/)のリレー日記を担当しています。色々な作り手が、織りのことや日々の事を1週間ずつ、リレー式に綴っています。
年に1回ほど担当が回ってきますが、おかげさまでその1週間は、何をどう書くかを考えるので、書くことの良い訓練になります。このブログも同じですが、不特定多数の人に自分の思いや感じたことを文字にして表現するのは、話すこととは違った楽しさや難しさがあります。

話すことは、その時その場での即興の表現で、表情や抑揚を加えて表現することができます。一方、書くとなるとじっくり言葉を選ぶ楽しさがありますが、言葉に表情をつけるという難しさがあります。
物語や随筆を読んで、悲しい気持ちになったり、嬉しくなったりするのは、表現者である書き手の力量なんだなと実感しています。
そんな方々の足元に遠く及びませんが、1週間日々の事を訥々と書く事を楽しんでいます。よかったら、ぬぬぬパナパナのリレー日記、お読みください。

夜なべしてます

Night time weaving

その、5月から開催される“ぬぬぬパナパナ展”に向けての織りが始まりました。3月を目前にして、制作目標に追いつくよう、夜なべ開始です。

 


about Maru

Maru with spinning wheel

see you sometimes Maru !!!

ブログにたびたび登場してきた、賢い犬マルですが、5日間ほど前から食べたり飲んだりしなくなり、一昨日の早朝旅立っていきました。
結婚した年に我が家に来て、それから14年近くずっと私たち夫婦と一緒にいたので、まだ実感が湧きにくく、少しボンヤリとした状態ですが、朝起きた時や散歩に行く時など、当たり前に居てくれたのが“いない”という事実に気づいた時、寂しさがジワジワ湧いてきています。
あのフワフワした毛やピロピロした耳に“触れない”というが、こんなに寂しいことなんだなと、驚いています。

発作から回復して元気でいてくれた3ヶ月間は、少しづつ自身の衰えを見せて「心の準備をしとけよ」というメッセージだったのかなと思ってしまいます。
マルの友人の皆様、今まで仲良くしてくれてありがとうございました。

イヌ2匹とネコ1匹……というホームページのプロフィールは、まだ変更する気になれないので、しばらくそのままにしておきます。

Bye bye Maru , thaks a lot !!!

 


Clay dye

糸を洗う

糸を洗う

粘土染めに挑戦中です。鉄分を多く含む、陶土を2種類染めてみました。まだまだ実験段階で、試行錯誤中ですが、うまくいけば草木染めの弱点である、退色を克服できるかもと期待しています。
染色の工程はシンプルなのですが、細かい土が染料となるため、糸を何度も何度も洗う必要があります。。通常の染色の数倍かけて洗うため、水もたくさん使うし手間もかかります。で、思いついたのが散歩によく行く近くの川。小春日和の穏やかな日に、バケツに糸を入れて川まで出かけました。
川の流れに糸を漬けて、ザバザバと洗うと細かい粘土もきれいに取れていきます。ひんやりとした水でしたが、とても気分が良かったです。

水質がどの程度かよくわからないので、最終の洗いは家でしますが、一つ問題が解決できました。

今日は、その粘土染めの糸と草木で染めた糸や布を持って、染織の話をしに行きました。準備をして家を出る直前に、英語でプレゼンテーションをすることがわかり、車の中で錆びついた頭を動かして、練習。どうにか終わって、帰る頃に滑らかに言葉が出てくるようになりました。日々の積み重ねが大切と痛感した1日でした。


晴れの日

糊つけ

糊つけ

曇天の続く丹波の冬には珍しく、青空の見える日でした。タイミングよく、次に織る予定の経糸を計算していたので、糊付けをすることにしました。滅多にないカラッと晴れた日なので、さらに欲張ってもう一本分の経糸も追加。
いつ曇るかわからないので、とにかく急いで糊をつけました。
大量の糸の糊付けが終わり、なんとなく満たされた気分になりました。そして珍しく、太陽が夕方まで顔をだしてくれる日でした。

糊を付けた後は、なるべく外の風に当ててパリッと乾かす方が、糸がしっかりしてくれるように思えます。1日では乾ききりませんでしたが、思いの外長い間外の風に当てることができて、更に満足。

そして、夜には昔お世話になった上司から久しぶりの電話。元気そうな声が聞けて、更に更に嬉しい気分になりました。嬉しい気分ついでに、気持ちの良いお酒を飲んでいます。明日も晴れますように!


朝の習慣

冬の朝

散歩中の景色

寒い日が続いています。田舎に住むと車での移動が多く、家で織ったり紡いだり染めたりの生活をしているとあまり歩きません。
運動不足の解消と、暖まるために朝、中年太り気味の犬を連れて、せっせと歩いています。寒くて、青空の見えない日が多いのですが、毎朝様々な景色が楽しめます。

丹波は、クジラが泳いでいたり、熊が鮭をくわえていたりといった、ダイナミックな自然は見られませんが、小さな野生を身近に感じたり、見たりする事ができます。たくさんの種類の鳥、タヌキやキツネや鹿、木や草花、虫たち。車だと見落としてしまうような小さな生き物や、景色を目にしながらずんずん歩くのは、ココロとカラダにとても心地よく感じられます。

そして、もう一つの朝の習慣は、糸紡ぎ。気持ちを“作る”に向かわせる儀式のように思えます。週末、東京や実家にいてできなかった、この朝の習慣。明日の朝から再び始まります。