反省の時間

点検とお直し

点検とお直し

ぐずぐずした天気が続く4連休です。キャンプに行く予定でしたが、キャンセルをして子供たちと実家に遊びに行ってました。両親の住む私の実家は丹波よりも都会で人が多く、コロナウィルスの感染拡大を避けるため、公園で遊んだり実家でのんびりしたりして過ごしました。

子どもたちがジージやバーバと遊んでいる間に、私は織り上がった帯地の点検とお直しをしました。クーラーの効く快適な部屋で集中して作業ができたのですが、ハズキルーペをかけて見る織りたての布は、打ち込み、目飛び、腰掛(経糸がゆるくぼこっと出てしまう箇所)等“あかんとこ”をはっきりと見せてくれ、反省反省反省の時間となります。
この点検とお直しの作業は、最も苦手な工程ですが避けては通れない大切な最後の仕上げ部分になります。何回やっても好きになれない作業ですが、反省を次に生かすぞっと自分を鼓舞しながらなんとかやり終えました。
そして、このちょっと落ちた気分を過去のものにするために、次の縞に思いを馳せています。


授業

雨が続き、新型コロナウィルスの感染も広がり、なかなかすっきりとしない日が続いています。豪雨の被害にあった方たちは、更に大きな心配や不安を抱えているんだと想像すると、何とも言えない気持ちになります。明るい光が差しますように、と強く強く願います。

先日、高校に授業に行ってきました。地元の高校生が地域の魅力や課題に目を向け調査し、まとめて最終的にプレゼンテーションを行うという、1年かけたプロジェクトの中一環で、まずは色んな分野の地域の大人から話を聞こうというプロジェクトのスタート地点を担う講師役の一人として、授業を受け持ちました。
お互いに少し緊張気味に始まった授業は、時間が進むにつれ色んな質問が出て、それに大人の私が自分の中の知識や経験を総動員して答えるという展開になりました。将来に向かう楽しさを感じられるような、キラキラしたエネルギーと対峙し、良い時間が過ごせました。そして、授業で高校生に話しながら新たな発見をしたりと、自分にとっても身になる時間でした。
じわっと変な汗をかきつつ行った授業の内容は反省点だらけですが、楽しく新しい経験をすることができました。

一方工房では、締め切りの迫った注文品を織っています。耳のきれいさや目飛びゼロの織りを目指し、ハードルを上げながら、焦り気味に作業をしています。

緯糸巻き

緯糸巻き


蔦屋奈良店

織りの準備中

織りの準備中

雨が降り続いています。
丹波は被害が出るほどの雨量ではありませんが、九州や信州の方では事態が深刻でとにかく雨がやんで水が引いてほしいと願うばかりです。

先週、梅雨の合間に糊付けをしました。ほんのちょっとの合間だったので、糸はパリッとは乾いてくれずしっとりと乾き、そのおかげでとても早く経糸巻き終えることができました。その後整経まで進み、今日ちきり巻きの予定です。
コロナ休みが終わってから、ダーッと制作以外の用事がなだれ込んできて、用事に割く時間、いつもの寝落ち問題と制作時間の確保という課題に再び頭を悩ませています。コロナ休みの頃は、時間がゆったりと流れててよかったなーと懐かしんでいます。

さて、遅くなりましたがイベントのお知らせです。
奈良蔦屋店のオープニングイベントで多くの作家さんと共に作品を展示販売していただいております。詳細は下記のとおりです。終了間近ですが、ご都合が合えばぜひお越しくださいませ。

奈良 蔦屋書店
「天平の文様と奈良団扇」
(6月23日~7月12日)

1300年の時を刻んだ、奈良の歴史を呼び覚ます。

天平文化からはじまる、日本文化の夜明け。
奈良・平城京から始まった天平文化を支えた技術は、現代の伝統工芸に伝承されています。

伝統的な文様が特徴の奈良団扇と文化財などに描かれている文様をモチーフにした豆皿を
技術やアイデアを有する全国の工芸作家たちが展示致します。(工藝facebookより)