なんとなく

糊付け日和

糊付け日和

数週間前に梅雨入りをしましたが、夏のような暑い日が続いています。
西日が照り付ける3時半ごろ、西に向かって下校する上ムスメですが、今年から旗を持って下級生を連れて帰る役目があるので、迎えに行ってあげたい気持ちをグッと抑えています。
マスクをしながらの、登下校は暑いと思うし、今年は昨年に引き続き学校のプールも中止になるし、自然学校も泊りでなく、日帰りになるしと、子どもたちはコロナの影響をたっぷりと受けています。
オトナは、「大変やな~、可哀そうやな~」と悲観的に考えがちですが、まさに“今を生きる”我が家の長女さんは、日々の一瞬一瞬を楽しみ、そんな姿を見てニュースや新聞を見て文句をたれている自分を反省したりしています。

最近の暑さは、身体には大変ですが仕事には都合の良いこともあり、染色や糊付けの糸が気持ちよく乾いてくれます。草木などの自然なものを相手にする仕事は、数値では測れない“なんとなく”の感覚がとても大切です。
染色の時は、糸の染まり具合や染液の色を見て“なんとなく”の感覚に頼りながら見極めをします。糊付けの時も、その日の晴れ具合や湿度を見ながらなんとなく糊の濃さを変えます。
この“なんとなく”感覚は、経験をつ見重ねることでしか見につきません。そして私の持っている何となく基準と他の人の持っているなんとなく基準は、違うと思うし比べることも難しい。

染色や糊付け、そしてすべての工程の中で常に自分の中の“なんとなく”感覚に耳を澄ませて、感じていきたいと思います。


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