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好きな花

好きな花

着尺が一本織り上がり、脱力状態を引きずりつつ糸紡ぎに精を出しています。
6月までなかなか時間が確保できず、行きたいな~と思っていながら行けてなかった展示会の会期が終わりに近づいたことに気づき、先日エイッと大阪まで車を走らせて、展示会に行ってきました。

大阪日本民芸館で開催されている「自然布展」。それぞれの地域で生きている植物の繊維が布になっています。木綿の布を作っていますが、以前から植物の繊維にも興味があり、展示されている布に近づいたり離れたりし、触り心地を想像しながらじっくりと見せていただきました。
身の回りの繊維の長そうな植物から糸を作り、色んな工夫と工程を経て布にして身にまとうものを作ってきた人たち。今の時代だと「長い工程」「手間のかかる」「手仕事」といったフレーズで語られますが、その時代では“着る物を作る”という目的に向かった当たり前の工程だったんだろうな、その目的に向かって淡々と黙々と数々の工程を進んででいったんだろうなという事が、物語ではなく事実として感じられました。
色も模様もあまりないシンプルな布たちが並んでいましたが、それぞれ存在感があり派手な感動はありませんが、後から思い返して、じんわりとと感動しています。
「自然布展」今月15日まで開催されています。ご興味があれば、是非ご覧ください。

民藝館の外では、蓮の花が開き始めていました。大好きな花の一つなので、開き始めの涼やかな姿を見れてこちらも嬉しかったです。


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