gray gray gray

日本海

日本海

少し疲れ気味の家族たちのリフレッシュを言い訳に、日本海に行って来ました。梅雨空の合間に青空が見えて、夏の前の澄んだ海で思いっきり遊ぶ事が出来ました。

最近家では、ヤシャブシでグレーを染め続けています。ヤシャブシで染めたグレーは、青味がありとても好きなのですが、濃淡の具合が難しく、「ちょうど良い感じ」で媒染や染色を止める見極めが難しく、終始糸とにらめっこしていました。

梅雨空の日本海は、青とグレーの濃淡が入り混じり、とても幻想的で静かな表情を見せてくれました。ついついグレーに反応してしまう自分に気付きながら、家に戻ると変な姿勢で寝ているゴマのグレーの濃淡も綺麗だなと思わす見とれてしまいました。

ゴマもグレーでした

ゴマもグレーでした


静かな時間

夜なべの時間

夜なべの時間

昼間がバタバタとしていて、小刻みにしか機の前に座れない日々です。焦って気持ちが前のめりになって作品に影響が出ないよう、又締切に間に合うように、晩酌の誘惑をぶんぶんと振り払って、ムスメが寝付いた後は工房に向かいます。

この時期の夜なべは、カエルの唄が聞こえ、涼しい夜風がソヨッと部屋に吹き込んで、静かで穏やかな空気が漂っています。静かに集中し、静かに作業を進め、静かに一日が終わる、なんとも心の静まる夜です。
今週は、夜なべの日々が続きそうです。


妄想の時間

綜絖通し

綜絖通し

次にすることしか考えられないくらいのジタバタした日々が少し落ち着き、機に向かえる機会が戻ってきました。織る前の“機上げ”と呼ばれる作業の一つに“綜絖(そうこう)通し”という工程があります。別名“もじり通し”とも呼ばれるこの工程は、綜絖の輪(針金をくるんと輪にしたところ)に、糸を一本一本としていきます。
この単純作業が始まると、妄想というか頭の中ではつらつらと色んなことが浮かんできます。
若いころの失敗を思い出し一人で恥じ入っててみたり、近所の猫が目に入ると、猫の世界について深く考えてみたり、お昼ご飯に何を作るか考えてみたりと、頭の中は結構忙しいのですが、手と目はひたすら糸と綜絖を見つめています。
一見辛気臭いこの作業ですが、ふかーく自分の世界に浸れるので綜絖通しの時間は結構気に入っています。

無事、綜絖にも筬にも糸が通ったので、本日からいよいよ織り始めます。


sense of touch

よく乾きました

よく乾きました!

気持ちの良い天気の週末に、糊つけをしました。青い空の下で、パリッパリに乾いてくれました。次は、グルグルと枠に巻いていきます。

先週、雑誌の編集の方が来られ、主人と二人でインタビューを受けました。様々な質問に答える中で、私自身が「皮膚感覚」を大切にしている事に気付きました。ただ、インタビュー中は「皮膚感覚」という言葉が浮かばず、「風を感じたりとか、太陽の光を感じたりとか…」等、シンプルというか簡単な言語を繰り返し使うばかりで、上手く伝わったのか、全く自身がありません。

ただ、このようなじっくり聞いていただける機会があると、普段意識していな自分に気付くことがあるんだな、と発見しました。じっくりと静かにこちらの話を聞き、それをしっかりかみしめてから、次の質問をしてくださった私よりも随分若い編集者の方の姿勢を見て、じっくり聞くと、相手も話しやすいんだな、という事も学びました。

そして仕事に楽しげに集中し、より良いものを撮りたいという、これまた私よりも随分若いカメラマンさんの姿勢にも、共感を覚え心地よい刺激も受けました。お二人のおかげで、穏やかで楽しい午後が過ごせました。ありがとうございました!


ちゅうさん

会場内カンバン

会場内カンバン

先週末に蛍を発見しました。ふわーんふわーんと、家の裏庭を飛んでいました。カエルの唄も聞こえるし、蛍を眺めることもできるし、夜、デッキでぼんやりしていても寒くないという、よい季節になりました。

さて、先週から開催されていた「ぬぬぬパナパナのぬぬぬ 2017」が終了いたしました。そして長く続いたこのぬぬパナ展も終わりました。
私は2013年から毎年参加させていただいていました。初参加の数年前、ぬぬパナ展とよばれる前の「うちくい展」を京都で見たときに主宰のちゅうさんに出合い、その数年後ぬぬパナ展に誘っていただきました。その時の小躍りしたくなるような嬉しさは、今でも覚えています。

このぬぬパナ展への参加によって、私の織と向き合う姿勢が作られてきたとも言えます。毎年の参加で、ピシッと姿勢を正され真摯に謙虚に織に向きあうよう、諭されてきました。
今年は、諸事情で初日の半日しか参加できないという、なんとも中途半端な関わり方になってしまいましたが、今回もビシビシと姿勢を正され、ぐいっとスタート地点に戻されたような反省いっぱいの出品になってしまいました。
そして、ちゅうさんの訃報を聞き、ぬぬパナ展からもらった宿題や課題が終わっていないまま、ぬぬパナ展にもちゅうさんにも会えなくなることに、寄る辺のない寂しさとどうしたらええの?という頼りなさも感じています。きっと、それを自分の力で解決せえ!というのが、最後のちゅうさんからの宿題かもしれない、と思い直しピンッと姿勢をただしています。

ちゅうさんに会えない寂しさは深いのですが、肉体を脱ぎ捨てて自由にそこらじゅうを移動しているちゅうさんを想像すると、「見ててくださいね」とふんわりとした気持ちになります。(お元気だったころは、見られたらピリッとしてました)

ぬぬパナ展とそれに関わり出会った方々には、深い深い感謝の気持ち。ちゅうさんには、感謝ではおさまりきらない気持ちがあふれています。今はまだ、適当な言葉が見つからず「ちゅうさん」としかつぶやくことしかできませんが、「いいじゃん!」と言ってもらえるものを作りたいと思っています。ちゅうさん、あちこちで見ててほしい人が多くて、忙しいかもしれませんが、見ててくださいね!


感謝!!!

お天気にも恵まれました

お天気にも恵まれました

先週末の5月20日(土)&21日(日)に開催された、現代工芸フェア「ちんゆいそだてぐさ」が無事に終了いたしました。
お天気にも恵まれ、お客様にも恵まれ、スタッフや出展の方々にも恵まれた幸せな二日間でした。今回、イベント参加初の二日連続だったムスメと、看板犬初体験のmangoも無事に乗り切ってくれました。

ムスメは、出展テントの後ろに張ったテントで基地を作り様々な遊びをうみだし、mangoは、暑さとヒマになった娘から受ける手荒い愛情表現に耐えた、二日間でした。
家に帰り、犬のココさんと猫のゴマさんの無事を確かめてホッとしました。

夏日だった二日間、会場に足を運んでくださった皆様、作品に興味を持っていただいた皆様、ありがとうございました。

そして、今週は梅田阪急本店での「ぬぬぬパナパナ」展に出品しています。この展示会は、今年で最後になります。展示会や展示会に関わる方々から、とてもとてもたくさんのことを学ばせていただきました。まだまだ宿題が終わっていない状態ですが、感謝の気持ちを胸いっぱいに、出品しています。
初日に在廊し、最終日の5月29日(月)の午後から在廊する予定です。期間中は、多くの作家の方々が在廊しています。作品も関わる方々も素敵です。お時間が合えば、是非お立ち寄りくださいませ。

看板犬デビュー

看板犬デビュー

 

 

 


my precious time

定位置

定位置

週末は展示会などなど、平日は諸々の用事で、最近の予定がびたーっと詰まっています。そんな中、やっとのことで一本が織り上がりました。予定超過のこの一本のお蔭で、後に待っている注文の織がずれ込んでいます。

犬の散歩中に立ち話をしていた近所のオッチャンの「急いでも、そんないっぱいできるもんやないからきっちりエエもんつくらなあかん」の言葉が、座右の銘になり焦る気持ちを少し鎮めてくれます。すごいタイミングでで会ったこの言葉。あのオッチャンは実は天使ではないか?と思ってしまいます。

天使と共に私を鎮めてくれる存在が、わが友ココさんです。何故か織り上がりが近づくと、機の下に座って待機してくれます。これも、「焦らず最後まで丁寧に織り上げてね」という事なのかと、感謝しています。

イベント続きの週末ですが、今週は奈良大和郡山城址での現代工芸フェア「ちんゆいそだてぐさ」に出展します。
その次の週が阪急梅田本店での「ぬぬぬパナパナ」展、言葉に尽くせない想いがいっぱいいっぱいのまま会場に立っている予定です。どちらもお時間が合えば、是非お立ち寄りくださいませ!


良い季節

山が笑ってます

山が笑ってます

ゴールデンウィークが終わりました。いつもの如く、仕事は全く進まない連休でしたが、ムスメや家族達との時間が過ごせて、ふんわりとした幸せな気持ちが焦る気持ちをふわっと包んでくれています。月曜日からいつもの日々に戻り、仕事の段取りなど現実にグイッと戻されて、気持ちがジタバタする反面、日常に戻れてホッとする気持ちもあります。リフレッシュした分、シャキシャキと動いていきたいと思っております。

のんびり過ごした連休ですが、ご近所さんは田植えで忙しそうでした、田んぼに水が入り稲が植わり、カエルが毎晩唄い、昼は明るい空に照らされて新緑でモコモコした山が笑ってます。良い季節になったな〜と外で過ごす時間が増えてきました。

そんな気持ちの良い季節の中、来週末は奈良郡山城址で開催される「現代工芸フェア ちんゆいそだてぐさ」に出展いたします。昨年と同様、主人のテントと並んでの出展です。音楽、フードも充実しています。是非是非、お立ち寄りくださいませ。


感謝!

spring day

spring day

ゴールデンウィークが始まりました。そして、四月が終わり五月が始まりました。四月中に終える予定の織が、五月に入ってもまだ半分。ペースを上げたいのに連休に突入し、ムスメと過ごす様々な予定と織り上げ設定日との兼ね合いがまったく合わず、それでも何故か楽観的でいられるのは、この気持ちの良い天気のお蔭かなとも思います。

先週、三田阪急での展示会が終了いたしました。共に展示する方々にも恵まれ、コーディネーターさんの感性と人柄にも恵まれ、とても心地よく展示会を行うことができました。作品に興味を持っていただいた皆様、展示会場にお立ち寄りいただいた皆様、ありがとうございました。今回も様々なうれしい出会いがあり、嬉しかったです。

三田阪急やその前の東京での展示会を通したり、友人知人を通したり等、最近素敵な出会いがたくさん続きました。そんな出会いのきっかけを作ってくださった人や場に感謝の思いを感じる事がたくさんありました。ありがとうございます!

5月は、20日(土)&21日(日)と奈良の大和郡山で現代工芸フェア「ちんゆいそだてぐさ」に出展、5月24日(水)~29日(月)は阪急うめだ本店にて、「ぬぬぬパナパナのぬぬぬ」に出品いたします。皆様との出会いを楽しみにしています。

作品つくりに邁進します!

散歩道

散歩道


丹波篠山の手仕事展

丹波布ファッションショー

丹波布ファッションショー

今日、丹波市柏原町の陣屋跡で地元有志による、「丹波布ファッションショー」が開催されました。私も丹波布技術者協会の窓口として、実行委員の一員になり企画運営に携わらせていただきました。

地元の方々にモデルになっていただき、丹波布の帯や着物を身に付けてランウェイを歩いていただきました。丹波布を身に付けた人がこんなにたくさん集まるのは、今までになく、席も満席、おまけにピカピカの青空という、とても贅沢な一日でした。

この嬉しい気持ちのまま、明日は三田阪急で開催されている「丹波篠山の手仕事展」に在廊いたします。昨年秋と同様、出品作家は丹波篠山地域に工房を持つ4名、小島優さん(木工、椅子)、大杉康伸さん(陶芸)、ジェイムス イラズムス(陶芸)と私の4名です。刺繍作家のota ioriさんプロデュースによる、この展示会は、ioriさんのディスプレイがとても素敵です。会期は明後日25(火)です。
是非、作品とディスプレイをお楽しみくださいませ!