楽しい場

ビワの葉

ビワの葉

伊根の舟屋

伊根の舟屋

犬の散歩中に、ビワの剪定をしているのを見かけ、お願いして枝葉をいただきました。染料を見ると、欲がムラムラと湧いてきたのと、後始末なしで欲しい分だけとるのも申し訳なく、結局全部いただいてきました。軽トラ一杯分の宝物は、工房のデッキに山積みになっています。暖かくなり、動く気分になってきました。明日から染めていきます。

この週末は、丹後の与謝野町のイベントに参加させていただきました。会場は、古くからあるちりめん街道。その地域に住む女性達が、中心となって作り上げた「ひなめぐりマルシェ」というイベントで、お雛祭りに合わせて企画されたようです。「楽しく」という思いを中心に、実行委員の方々の笑顔が印象的で、様々な年齢の地域の人たちが、会場を訪れてくださいました。場は人によって作られますが、楽しそうに関わる人達によって、皆が笑顔になれるような素敵なイベントでした。早朝に訪れた伊根の街も美しく、週末2日間満喫してきました。

楽しいことがあると、お仕事諸々 頑張れます。

 


両忘

染色

染色

糸紡ぎ

糸紡ぎ

昨夜から雪が降ったりやんだりしながら、景色を真っ白に染めていっています。今日は色々な予定が変更になったので、午前中に染色の続きと糸紡ぎ、その後縞立てとどっぷり製作に時間を使っています。
糸紡ぎをしながら、諸々のことが頭に浮かび手元がおろそかになりそうな時、思い出すのが「両忘」という言葉。これは、昨年数回訪れる機会のあった、大好きなお寺である“高源寺”さんの住職様から教えてもらった言葉。過去のことを悔んだり、まだ起こっていないことについて心配せず、「今」に集中しなさいという意味。心の中にストンと落ち、その後様々な場面で助けてくれています。

集中し平らな気持ちでいるときほど、うまくいくこの糸紡ぎという作業は「両忘」の意味合いを何度も思い出させてくれます。

 


静と動

栗で染色

栗で染色

栗の皮で、たくさんの糸を染めています。糸を熱い染液に漬けてそのまま温度を下げたり、媒染液にしばらく漬けたりと、染色作業は待つ事が多く、私の染色は“ながら染色”が多い。今回は糸紡ぎをしながらの、染色です。染め場は、工房の隣にあるので、工房と染め場を行ったり来たりしています。鍋がグツグツしている染め場と、糸車が座している工房。動と静の空間を行き来しながらの作業ですが、それぞれの空間に入ると、不思議に気持ちが切り替わります。お陰様で、糸紡ぎがよく進んでいます。

静かな空間

静かな空間

月曜日から始まった染色。千葉の個展も月曜日から始まりました。千葉県印西市にある「ギャラリー風草」さんにて、10/10(土)まで開催されています。最終日の10日は、私も在廊予定です。カフェも併設されています。お時間があれば、ゆっくりしにいらして下さい。


シルバーウィーク

小鮒草の収穫

小鮒草の収穫

長かった連休がやっと終わりました。連休中は、ムスメとずーっと一緒に過ごしていました。山や湖や祖父母宅などで遊び、連休と秋の気持ち良い気候を楽しみましたが、忙しい時期に、仕事が全くできないのが、痛手で連休が終わりホッとしています。

子供とゆっくり過ごせるのも今しかないという、先輩お母さん達の言葉に頷きながらも、5日間仕事ができない事に焦る気持ちもある中、小鮒草の収穫時期だという事に気付き、いつもの知人の畑に向かいました。農薬を一切使わないその畑は、採り時の小鮒草が伸び伸びと育っていて、沢山の小鮒草を収穫をする事ができました。

小鮒草収穫のおかげで、仕事が進まないという焦る気持ちも飛んでいき、楽しい気持ちで連休を終える事ができました。もうすぐ収穫した小鮒草を使い、染色する予定です。

保存のため、乾燥中

保存のため乾燥中

因みに次のシルバーウィークは、10年ほど先だとか。その頃にはムスメは私と遊んでくれないんだろうな〜と思うと、やっぱり貴重な連休でした。


Clay dye

糸を洗う

糸を洗う

粘土染めに挑戦中です。鉄分を多く含む、陶土を2種類染めてみました。まだまだ実験段階で、試行錯誤中ですが、うまくいけば草木染めの弱点である、退色を克服できるかもと期待しています。
染色の工程はシンプルなのですが、細かい土が染料となるため、糸を何度も何度も洗う必要があります。。通常の染色の数倍かけて洗うため、水もたくさん使うし手間もかかります。で、思いついたのが散歩によく行く近くの川。小春日和の穏やかな日に、バケツに糸を入れて川まで出かけました。
川の流れに糸を漬けて、ザバザバと洗うと細かい粘土もきれいに取れていきます。ひんやりとした水でしたが、とても気分が良かったです。

水質がどの程度かよくわからないので、最終の洗いは家でしますが、一つ問題が解決できました。

今日は、その粘土染めの糸と草木で染めた糸や布を持って、染織の話をしに行きました。準備をして家を出る直前に、英語でプレゼンテーションをすることがわかり、車の中で錆びついた頭を動かして、練習。どうにか終わって、帰る頃に滑らかに言葉が出てくるようになりました。日々の積み重ねが大切と痛感した1日でした。


枇杷の葉

枇杷の葉

枇杷の葉っぱと小枝

染色作業、まだまだ続いています。
週末に、近所の友人宅にある枇杷の木から、葉っぱと小枝を分けてもらいました。大きな枇杷の木で、実も沢山つけてくれるそうです。10年ほど前にコープで買った枇杷だそうで、食べた後の種を蒔いたら大きな木に育ってくれたとの事。小さな種が大きな木になり、実をつけて食べ物になる。分かりきったことですが、実物を前にそんな話を聞くと、ジワジワと感動します。

今日は、このコープ枇杷さんの煮出しをしました。枇杷は私の好きな染色材料の一つ。色も安定していて、石灰媒染でピンク色に染まります。煮出した染液は、2日間ほど置いて赤味を引き出します。
残った葉っぱは、焼酎に漬けてかゆみ止めやキズ薬などなどに使います。こんな時に植物の持つ力ってすごいなとしみじみと感じます。そして、植物の力を使えるような知識を増やしていきたいなと思います。


丹波の冬

糸を干しています

糸の中干し中

糸を干しています

糸、外干し中

染色月間の1月です。こぶな草の染色が終わりました。染色場も少しアップグレードし、使いやすくなってきました。色も入ってくれて後は乾かすだけですが、これがなかなかか乾きません。

丹波の冬は朝霧が出る日は天気が良いのですが、霧が晴れるのは9時をまわった後。そして夕方頃に雲が出てくる日が多く、なんとなく空気がしっとりしています。外の風に当ててみたり、部屋の中に入れてみたりしますが、とにかくゆっくりゆっくりと乾いていきます。糸が乾ききらないまま、明日から次の染色に入ります。

次は、栗です。どんな茶色が出るか、楽しみです。


スタートダッシュ

染色1日目

steamy!

染色1日目

染色始まりました!

年が明け、四月の展示に向けてお尻に火がついてきました。先ずは、染色。今回はこぶな草で黄色と、藍の糸に染め重ねて緑色を染めます。
夏の暑い時に汗をぶるぶるかきながら、糸を染めるのも好きですが、冬に蒸気でもうもうの部屋で染色をするのも気持ち良い。好きな染色が始まったおかげで、体も軽やかに動き出しました。これから3ヶ月のガンバル期間、良いスタートがきれました。


紅葉

秋の終わりの色

犬と紅葉

ココと秋色

秋の終わりに、最後の紅葉を楽しもうともみじの有名なお寺に出かけました。境内のもみじは全て散ってしまい、緑の地面の上に赤い模様をつけていました。
お寺の入り口に一本だけ葉をつけているもみじを発見。黄色からオレンジ、そして赤へと色を変えていく様が一本の木で見ることができます。

年明けから織りたいと思っている布の色が、ちょうどこの木の葉の感じで、そして依頼されている染色の色がちょうど緑に乗るもみじの赤に近い色です。依頼されている染めは、私にとってはハードルの高いものですが、どんな赤が表現できるのか、楽しみです。何かと課題をくれ、80歳半ばを過ぎてもなお前進しているとってもダンディな依頼主に喜んでもらえるよう、知恵を絞ります。


収穫

コブナ草

豊作です

色々なものが収穫できる季節ですが、今日はコブナ草を収穫しました。コブナ草は、染料になる草で黄色に染まります。丹波布では、藍色の糸に染め重ねて、緑色にすることが多いです。
かつては雑草で、畑や田んぼの横に生えていたようですが、今はほとんど見かけることはありません。無農薬で野菜を育てている畑から、収穫させていただきました。採り頃のコブナ草がたくさん生えていて、嬉しくなり退屈しはじめた娘を尻目に止まらなくなってしまいました。染料を見ると、ついつい欲が出てしまいます。

収穫後は、保存のためにしばらく乾燥します。