GREEN !

さんぽみち

さんぽみち

湿度と温度の高い日が続いています。そこらじゅうの植物たちが、すごいエネルギーでどんどんと伸びてきています。山々や田んぼ、あぜ道に負けじ我が家の草たちも、グングンと伸びジャングルのようになってきました。そろそろ草刈や草引きをしないといけないな~、この草が花だったら草引きしなくていいのにね、とかなわぬ事を思いながら夕方ビール片手に庭を眺めていました。
さて、夏休みです。始まって1週間が経ちました。このブログを書きながら、まだ1週間しか経っていないことに少しびっくりしています。平日はこども園やアフタースクールに行ってくれているのですが、それを差し引いてもPTAで回ってくるプール当番に行ったり、実家近くのプールに遊びに行ったり、映画を観に行ったりと中々盛りだくさんの夏休みを既に過ごしています。
ラジオ体操に遅れないよう起こしたり、アフタースクール用のお弁当を毎朝入れたりといつもと比べて面倒なことはありますが、プールで遊んだり映画を観たりと、コドモ達の好きな事を一緒に楽しむという貴重な時間を過ごしています。今、機上げをして明日には織り始める事の出来そうな帯も、ぼちぼち進めながら賑やかに健やかに夏を過ごしたいと思います。

上ムスメと観た「アラジン」、これからの女の子たちへの応援のように感じ、ポップコーンをパクパク食べながら映画に見入っていたムスメの隣で、ひっそりと涙ぐみながら観ていました。


Happy days

my school

my school

6月に入り、落ち着いて制作に向かう予定が5月のバタバタの余波で、色々な用事が入り、あまり落ち着けていません。そんな中でも、機に向かう時間が増え、染色にも取り掛かることができて、“いつも”の時間に少しずつ戻れている事を感じ、ホッとしています。いつものペースに戻れたことが嬉しく、なんとなくウキウキと毎日を過ごしています。いつものペースに戻れましたが、相変わらず掃除や後片付けは後回しになっています。

先週末に大学の所属していた体育会の創部記念式典があり、久しぶりに母校に行きました。20数年ぶりに行く母校は、震災後建て替えられたり、新しい建物が増えたりしていましたが、面影はしっかりと残っていました。駅から歩いた道も足が覚えているのか、なにも考えずに学校までたどり着くことができました。久々に会う先輩後輩、同期のチームメートたちは歳は重ねても、昔と変わらぬ顔や喋り方で、一気に学生の頃に戻ったような気分になります。
笑顔あふれる友や仲間たちでしたが、歳を重ねた分それぞれの人生に色んなことがあるんだろうな、と思うとその笑顔がとても大切で愛おしいものに思えたりもします。

飲んで食べて喋って、まだまだ喋り足りませんでしたが、とても幸せな時間を過ごし、今もその幸せを味わっています。色んなことを思い出してニヤニヤしながら、いまひとつうまくいってない染色に粘り強く取り掛かろうと思います。


好きな季節の好きな時間と好きな眺め

春の夕方

春の夕方

冬がはるか前のように感じられるくらい、暖かい日が続いています。桜もすっかり散り、近所の田んぼに水が入りもうすぐ田植えが始まるようです。田んぼに水が入ると、カエル達の鳴き声が響きまだ先の夏がほんの少し近づいてきたように感じられます。
今ぐらいからの季節は、山に新緑が見られ田んぼには稲が育ち、空も爽やかな青色で虫やらカエルやらが動きだし、楽しい気分になります。今ぐらいの季節から寒くなるまでは、夕方がとても気持ち良く、ビール片手にデッキに出て、刻々と変わる空を眺める時間が最高です。コドモタチをお風呂に追いやり、料理の合間にデッキに出て静かな時間を楽しんでいます。

良い季節になってきました。そして10連休も近づいてきました。連休中は仕事はできないと覚悟し、連休前に一本織り上げたいと、せっせと機に向かっています。五月に入ると展示会やクラフトフェアが目白押しです。バタバタが予想される五月を迎えるまでに一本織り上げて、ココロに余裕を感じたいと思っています。

好きな眺め

好きな眺め

少々焦りながら機に向かっておりますが、機の後ろから糸が並ぶ様を「いいな~」と眺めることのできる余裕はまだあるようです。


色とりどり

春の色

春の色

経糸巻けた

経糸巻けた

新学期が始まりました。上のムスメは一学年あがり、下のムスメはこども園に行き始めました。日中コドモタチのいない日常に戻り、さあ仕事始めるぞ!と意気込みすぎてやりたいことが多く何から始めていいかわからなくなり、先ず順番決めから始めた新学期初日でした。
1週間経ち、家も子供も日常モードに戻って、やっと落ち着いて仕事場に入れます。

四月中に一本織ってしまいたい帯があるので、先ずは縞立てから始めています。今回は、残った糸を組み合わせて帯を織る予定です。ゼロから縞立てをする場合は、自由に気持ちを開放するような感覚で柄を考えるのですが、残り糸を使う場合は糸の量から使える本数を計算して、柄を組み立てるという少しエンジニア的な要素が入ってきます。クリエイティブな部分とエンジニア的な部分が混ざり合いながらする縞立てはおもしろく、頭を悩ませながらも楽しんでやっています。
ほぼ縞が決まった時点で経糸巻き。後は整経の中で糸の量を見ながら、縞を考えていきます。どんな縞になるか、楽しみです。


展示会のお知らせ

年度末です。年度のまとめや、関わっているイベントの準備やら色んなものに追いかけられて、ひたすら走っているような感覚です。こんな時は、一段落した時の喜びを想像しながら走ります。

さて、今回は展示会のお知らせです。以前に展示会をさせていただいた、名古屋のORIBE NAGOYAさんで、主人との二人展が開催されます。私はストールやバッグといった日常使いの丹波布、主人は食器や酒器、花器など、こちらも日々の生活で使っていただけるようなものを展示販売いたします。
一階は陶器を販売し、二階にカフェ併設のギャラリーがあります。大きな窓とベランダのある明るい空間で、ゆっくりと作品をご覧いただけます。ご都合が合えば、是非お越しください!
初日の23日と24日は、夫婦でギャラリーに在廊しております。

今晩も織り上がったストールのフリンジをくりくりとねじっています。

oribe exb 2019

oribe exb 2019

「陶と織」 ジェイムス・イラズムス/イラズムス千尋 二人展
2019年3月23日(土)~31日(日) 11:00~19:00 ※会期中無休
ORIBE NAGOYA
TEL:052-253-5580
〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-1-37


言葉で表す

nice things

nice things

今晩も数々の誘惑をなぎ倒し、工房に向かうことができ、ホッとしています。先日図書館から借りてきた本がとても面白く、首っ引きになっていましたが、それも二日ほど前に読み終わり、本からも解放されて自由になった気分です。奴隷時代をなぞる「奇跡の大地」という小説ですが、内容も日本語訳も良くどっぷりと本の世界に浸ることができました。
本を読むことは好きなのですが、逆に言葉を使って表現することは私にとってはハードルが高く悩ましい作業です。その悩ましい作業と向き合う機会を数か月前にいただき、少し前なのですがそれをたくさんの方々に読んでいただけることになりました。

以前に取材にきていただき、昨年は企画展でもお世話になった‘nice things’さんの雑誌に作品と共に、私自身の制作に対する思いの様なものを書いて欲しいという依頼をいただき、普段頭の中でボヤーっと感じていることを言葉にしてみました。主人も同じ依頼をいただき、こちらは彼が表現した言葉を日本語にする作業も請け負いました。
主人の制作に対する思いは、普段の会話で言葉として耳にしているので、それを日本語にすることはそんなに難しくはなく、また自分自身の思いについても、書き始めると自然に言葉が出てくる感覚でした。ただ、それが皆様に読んでいただくレベルかどうかと言えば、首をぶんぶんと横に振りたくなる思いで、改めて言葉で表現することをお仕事にされている方に尊敬の念を抱きました。
拙い文章ですが、素敵に撮っていただいた写真と共に紹介していただいております。機会があれば、お読みくださいませ。


good day !

良き日

良き日

暖かい日が続いたせいか、庭の梅が咲き始めました。ポカポカとした天気が続くと、春が来た!と気が緩んでしまうのですが、丹波の冬はそんな甘いものではありません。まだ緩んではいけないよと自分に言い聞かせています。

今週で終わるはずの着尺がまだ織り上がっていません。
ムスメ達を寝かしつけた後、寒い工房に行く気がなかなか起こらず、また最近夫婦でハマっている海外ドラマの誘惑に負けてしまう日が続いていました。なんとなく後ろめたい日が続いていたのですが、今日は工房を暖かくし、工房に行く前にしょうが湯を飲み、またプリズンブレイク(今になってハマっていますが…)の誘惑を振り払い、spotifyでヤル気の出る音楽を流し、機に向かうとしっかり集中でき織り進むことができました。
気分もすっきりして、良い人になった気分です。やらねばならない事があるときは、ささっとそちらに気持ちを向け、行動すると物事が進むと再確認できた日でした。

 

 


冬のイベント

skiing

skiing

暖かい冬だと思っていたら、最近冷え込んできました。寒さが苦手ですが、冷え込まない丹波の冬も変なので、寒くなってなんとなくホッとしています。
雪がチラついていた先週末は、家族でスキーに行ってきました。スキー板をはくには、まだ早いチビがいるので満足には滑れませんでしたが、山から真っ白の景色を眺めながら風を切って滑り降りていく感覚は、とても気持ちが良かったです。小さな頃から親しんでいたスキーですが、冬に雪があまり降らない国に生まれ育ちスキーの経験のない人と結婚してからは、しばらく遠ざかっていました。数年前に主人と上ムスメを誘い、久しぶりに再開し、初スキーの二人も楽しんでくれたことから、我が家の毎年のイベントになりつつあります。

そして昨日からは、あんまり嬉しくない冬のイベントが始まっています。上ムスメの学級閉鎖が決まりました。昨日から三日間お休みです。当のムスメは元気いっぱいなので、急に降ってきたお休みを謳歌していますが、こちらは予定が狂ってしまい一緒に休みを楽しむココロの余裕がなく、工房で宿題をしたり、お友達に手紙らしきものを書いているムスメを横目に織り進む努力をしています。明日も精一杯努力して、心を穏やかに仕事を進めていきます。


つまみ糸が決めてくれる

見守り犬

見守り犬

着尺を織り始めています。すんなり決まった経の縞に緯糸を入れ始め、つまみ糸の入れ方で2日ほど悩みました。
丹波布は、木綿の平織の布ですが、ヨコにつまみ糸と呼ばれる撚りの甘い絹糸が入ります。丹波布が作られていた地域(現在の丹波市青垣町)では、昔養蚕が盛んでお蚕さんを育てていたのですが、出荷できないくず繭と呼ばれる繭から糸をつまみ出したものをヨコに織りこんだのが、始まりだと言われています。
他の木綿の織には見られず、今となっては丹波布独特の柄になっています。また、丹波布の四原則の一つにも定められており、織り手にとっては必ずと言って言いほど(入らない場合もありますが)使う素材です。

ただ、木綿の糸にこの白い艶のある絹を織りこむのは、時にはかなり悩ましい作業で、うまく入らないと絹の部分が浮いたり全体に落ち着きのない布になる時があったり、折角の絹糸が活かされず、木綿糸の中に埋没してしまう時もあります。
今回はつまみ糸の入れる太さに悩みました。二日ほど織りかけの布を上から見たり、横から見たり、斜めから見たりしながら考え、やっと決まり織り始めると、もとから決まっていたように柄が落ち着いてくれました。

つまみが糸の入れ方で、布の雰囲気や緯糸の入れ方が決まってくるという事を実感した数日でした。めでたく緯糸の入れ方も決まり、ココさんに見守られながら、トントンと織り進んでいきたいです。


整経の時間

整経しました

整経しました

雪の週末が過ぎ、ただただ寒い週明けです。毎日まめに薪ストーブを焚いて、部屋を暖めています。
経糸が巻けたので、整経をするタイミングなのですが、暖かい部屋から寒い工房に行く気がなかなか起こらず、子供を寝かしつけながら、自分が工房に行くイメージを植え付け、寝た後エイッと勢いをつけて工房に向かいました。

昼間と違い、電話や宅急便など作業が中断される心配もなく、しんと静かな夜は安心して作業ができます。特に整経は、糸のテンションを揃えるため同じペースで行うことや、縞を間違えないように集中することも大切なので、夜の時間に作業をすることが合っています。
今夜も中断されることなく、心を落ち着けて整経することができました。寒いと思っていた工房も、糸を持って歩き回るので体も暖まりそして達成感もあり、ぐっすり寝れそうです。
明日の夜は、ちきり巻きの予定。コドモタチ、早く寝てくれますように!