別れ
今日、猫のモモが亡くなりました。岡山から丹波に連れて来て、最初の家から今の家に引っ越した後は、自分の意思で最初の家に戻り、隣に住む知人にお世話になっていました。出会ってから13年、一緒に暮らさなくなって5年ほどですが、時々姿を見かけていました。
賢くて、気高くて、気が強くて、意思も強く、そして美しい猫でした。
継続する
染織とは直接関係ありませんが、半年ほど前から勉強をしています。定期的にレポートを出し、テストを受け課題をクリアしていかなければいけません。が、イギリス行きや展示会にかまかけて、しばらく手付かずの状態でした。あららと思ってる間にレポート締め切り日が迫り、必死の追い上げ中です。
久しぶりの勉強は、勉強の勘どころを取り戻すのに苦労しました。日々続けていれば少しずつ知識が増えて、もっと深いレポートが書けたのにと反省中です。頭の中で勘どころをつかむのと、体の感覚的な部分を使って加減をつかむのとで、勉強と染め織りは少し違いますが、継続することの大切さは同じ。勘と感覚と感性、どれも目に見えませんが、使うほどに深く鋭くなるものです。コツコツと磨いていきたいです。
いつものペース
帰国後のバタバタがおさまり、昨日から機部屋で過ごせるようになりました。
秋までの予定を立てたり、次の織りのプランを組んだりすると気持ちが徐々に“作る”方に向いてきました。
雨の日の今日は、窓を閉めて先日亡くなったJimmy Scottを聴きながら数週間ぶりの糸紡ぎ。集中して紡げました。集中すると気持ちが静まり、頭もすっきりしてきます。
きっと朝一番に糸紡ぎをすれば良いんだろうなと思い、早い時間に目覚ましをセットするだけして、スヌーズを鳴らしまくり、毎朝家族に迷惑がられています。
撚りの強さや、糸の太さの調整など糸紡ぎは、とても感覚的なものが頼りになります。リラックスしながらもピンっと感覚を研ぎ澄ます感じが心地良い。明日も心地良い時間が過ごせますように。
workの写真、増えました!
作品の写真を撮らねばと、ずーっと気になっていました。
今までは、写真の上手な旦那さんにお願いしていましたが、家のリフォーム業(漆喰塗り)が忙しそうで頼むのも悪い気がして、よしっと重い腰を上げました。
なにか言いたそうな旦那さんを横目に、撮影用のシートを用意して撮影開始。やってみて気づいたこと。集中力がすごーく必要なんだとわかりました。モノがちょうど良い位置にあるのか、光はどうだ影はどうだと細部にわたって気を使わないといけません。1時間弱で集中力もとぎれ、疲れてきました。
なにかにつけて、おおざっぱなので出来上がった写真を見ると、まともなのは数えるほどでした。
いつまでも、頼っているわけにはいかないので徐々にコツをつかんでいきたいと思っています。
新しい写真、workページにのってます。どうぞご覧くださいませ。
A beautiful day !!!
気持ちの良い天気が続きます。毎日、窓を全開にして織れるのがうれしい。
開放的な気分になり、ついつい鼻歌が出てしまいます。外で畑仕事をしている近所のおばあさんに聞こえるやろな~と思いながらも、窓を開けることの季節が来たのがうれしくて、鼻歌が止まりませんでした。
そして、隣のおうちでは牛が出産中。陣痛が起こったのか、一日中「モー」や「ブオー」という声を鼻歌の合間に耳にしながらがらトントン織りました。のどかな一日でした。
加減
今日は天気がとても良かったので、糸に糊を付けました。空気が乾いていて、晴れていたので糊は薄目にしました。それでも、お日様のおかげで、パリッとついてくれました。
太陽や風の力を借りて乾かすので、その日の天気を見ながら糊の濃さを加減します。難しいけど、天気を見つめながらの作業は、心が解放されて楽しい。特に今日のように晴れた日は、体も軽く動いてマメに糸をさばいたり、、、心が弾んだ糊付けでした。
きれいに終わる
今日は、晴れたりあられが降ったり天候がくるくる変わる日でした。
ちょうど1ヶ月前、丹波布が復興されるころからずっと丹波布を作り続けてこられた足立康子先生が天に召されました。
品よく生きられ、最期も品よくきれいに閉じられました。強い意思と澄んだ精神がないとできないことだと思いました。大ベテランになっても、謙虚に真面目に製作に向かわれていた姿勢が強く印象に残っています。
生き方も作る姿勢もその姿から、教えていただきました。
明日から織りはじめます。
小さい春
暖かい空気に誘われて家の周りをウロウロしていたら、裏庭にフキノトウを発見!
ぽこっとした形や春らしい色が好きで、見ると春が来てるなと実感できて、嬉しくなります。
春が来ているということは、冬が終わるということ。寒がりの私には、とても喜ばしいニュースです。
三寒四温、まだまだ寒い日も来るでしょうが、それでも嬉しい発見でした。
空の色
丹波の冬は寒い。今年は特に寒い。嫌になるくらい寒い。空はどんよりとして鈍色になる。でも光の加減で色んな色が見えてくる。空の色を眺めるのが好きで、空の色が知識のように自分の中に蓄積していったらいいなぁと思いながら、空を見上げる。
特に太陽が昇る直前の空や太陽が沈んだすぐ後の、茜色が好きでチャンスがあれば、じっと眺める。朝一番は無理なので、大概夕方になるけど、、、
これは、去年の秋に撮ったもの。早くカラフルな空が見たい!と願って載せました。
織りあがりです
古い機の“まつやまさん”での織が、終わりました。久しぶりに使いましたが、軽く優しい織り心地でとても気分よく織ることができました。
機を作っていただいた、倉敷の職人さんが「木綿には、こういう機(“まつやまさん”スタイル)が一番良い」と言っていたのを思い出します。
次回作も“まつやまさん”で織ろうかな~。