展示会のお知らせ

年度末です。年度のまとめや、関わっているイベントの準備やら色んなものに追いかけられて、ひたすら走っているような感覚です。こんな時は、一段落した時の喜びを想像しながら走ります。

さて、今回は展示会のお知らせです。以前に展示会をさせていただいた、名古屋のORIBE NAGOYAさんで、主人との二人展が開催されます。私はストールやバッグといった日常使いの丹波布、主人は食器や酒器、花器など、こちらも日々の生活で使っていただけるようなものを展示販売いたします。
一階は陶器を販売し、二階にカフェ併設のギャラリーがあります。大きな窓とベランダのある明るい空間で、ゆっくりと作品をご覧いただけます。ご都合が合えば、是非お越しください!
初日の23日と24日は、夫婦でギャラリーに在廊しております。

今晩も織り上がったストールのフリンジをくりくりとねじっています。

oribe exb 2019

oribe exb 2019

「陶と織」 ジェイムス・イラズムス/イラズムス千尋 二人展
2019年3月23日(土)~31日(日) 11:00~19:00 ※会期中無休
ORIBE NAGOYA
TEL:052-253-5580
〒461-0001
愛知県名古屋市東区泉1-1-37


展示会@ager 札幌

exhibition at ager Sapporo

exhibition at ager Sapporo

季節のせいか、寝ても寝ても眠くて六時に起きないといけない平日は、朝目を覚ますのに強~い意思が必要です。娘二人に挟まれて寝ておりますが、いつも寝るときは二人の間に体をねじ込んで布団に入ります。入ると両脇からググッと寄ってこられるので、両腕を布団の上に出さないといけないくらい狭いのですが、暖かくてとても心地が良く幸せを感じます。暑くなると、こういうわけにはいかなくなるので、今のうちにこの幸せをじっくり楽しんでおきたいと思います。

さて、展示会のお知らせです。3月5日から開催されている「春色・春もめん・春きもの」展に出品しております。場所は北海道の札幌市にAger(アゲル)さんです。もめんをテーマに着尺、帯地、ストール、洋服などが展示されています。私は着尺と帯地とバッグを出品しています。

会期は3月23日までです。お近くに行かれる時は、是非お立ち寄りくださいます。


言葉で表す

nice things

nice things

今晩も数々の誘惑をなぎ倒し、工房に向かうことができ、ホッとしています。先日図書館から借りてきた本がとても面白く、首っ引きになっていましたが、それも二日ほど前に読み終わり、本からも解放されて自由になった気分です。奴隷時代をなぞる「奇跡の大地」という小説ですが、内容も日本語訳も良くどっぷりと本の世界に浸ることができました。
本を読むことは好きなのですが、逆に言葉を使って表現することは私にとってはハードルが高く悩ましい作業です。その悩ましい作業と向き合う機会を数か月前にいただき、少し前なのですがそれをたくさんの方々に読んでいただけることになりました。

以前に取材にきていただき、昨年は企画展でもお世話になった‘nice things’さんの雑誌に作品と共に、私自身の制作に対する思いの様なものを書いて欲しいという依頼をいただき、普段頭の中でボヤーっと感じていることを言葉にしてみました。主人も同じ依頼をいただき、こちらは彼が表現した言葉を日本語にする作業も請け負いました。
主人の制作に対する思いは、普段の会話で言葉として耳にしているので、それを日本語にすることはそんなに難しくはなく、また自分自身の思いについても、書き始めると自然に言葉が出てくる感覚でした。ただ、それが皆様に読んでいただくレベルかどうかと言えば、首をぶんぶんと横に振りたくなる思いで、改めて言葉で表現することをお仕事にされている方に尊敬の念を抱きました。
拙い文章ですが、素敵に撮っていただいた写真と共に紹介していただいております。機会があれば、お読みくださいませ。


good day !

良き日

良き日

暖かい日が続いたせいか、庭の梅が咲き始めました。ポカポカとした天気が続くと、春が来た!と気が緩んでしまうのですが、丹波の冬はそんな甘いものではありません。まだ緩んではいけないよと自分に言い聞かせています。

今週で終わるはずの着尺がまだ織り上がっていません。
ムスメ達を寝かしつけた後、寒い工房に行く気がなかなか起こらず、また最近夫婦でハマっている海外ドラマの誘惑に負けてしまう日が続いていました。なんとなく後ろめたい日が続いていたのですが、今日は工房を暖かくし、工房に行く前にしょうが湯を飲み、またプリズンブレイク(今になってハマっていますが…)の誘惑を振り払い、spotifyでヤル気の出る音楽を流し、機に向かうとしっかり集中でき織り進むことができました。
気分もすっきりして、良い人になった気分です。やらねばならない事があるときは、ささっとそちらに気持ちを向け、行動すると物事が進むと再確認できた日でした。

 

 


冬のイベント

skiing

skiing

暖かい冬だと思っていたら、最近冷え込んできました。寒さが苦手ですが、冷え込まない丹波の冬も変なので、寒くなってなんとなくホッとしています。
雪がチラついていた先週末は、家族でスキーに行ってきました。スキー板をはくには、まだ早いチビがいるので満足には滑れませんでしたが、山から真っ白の景色を眺めながら風を切って滑り降りていく感覚は、とても気持ちが良かったです。小さな頃から親しんでいたスキーですが、冬に雪があまり降らない国に生まれ育ちスキーの経験のない人と結婚してからは、しばらく遠ざかっていました。数年前に主人と上ムスメを誘い、久しぶりに再開し、初スキーの二人も楽しんでくれたことから、我が家の毎年のイベントになりつつあります。

そして昨日からは、あんまり嬉しくない冬のイベントが始まっています。上ムスメの学級閉鎖が決まりました。昨日から三日間お休みです。当のムスメは元気いっぱいなので、急に降ってきたお休みを謳歌していますが、こちらは予定が狂ってしまい一緒に休みを楽しむココロの余裕がなく、工房で宿題をしたり、お友達に手紙らしきものを書いているムスメを横目に織り進む努力をしています。明日も精一杯努力して、心を穏やかに仕事を進めていきます。


つまみ糸が決めてくれる

見守り犬

見守り犬

着尺を織り始めています。すんなり決まった経の縞に緯糸を入れ始め、つまみ糸の入れ方で2日ほど悩みました。
丹波布は、木綿の平織の布ですが、ヨコにつまみ糸と呼ばれる撚りの甘い絹糸が入ります。丹波布が作られていた地域(現在の丹波市青垣町)では、昔養蚕が盛んでお蚕さんを育てていたのですが、出荷できないくず繭と呼ばれる繭から糸をつまみ出したものをヨコに織りこんだのが、始まりだと言われています。
他の木綿の織には見られず、今となっては丹波布独特の柄になっています。また、丹波布の四原則の一つにも定められており、織り手にとっては必ずと言って言いほど(入らない場合もありますが)使う素材です。

ただ、木綿の糸にこの白い艶のある絹を織りこむのは、時にはかなり悩ましい作業で、うまく入らないと絹の部分が浮いたり全体に落ち着きのない布になる時があったり、折角の絹糸が活かされず、木綿糸の中に埋没してしまう時もあります。
今回はつまみ糸の入れる太さに悩みました。二日ほど織りかけの布を上から見たり、横から見たり、斜めから見たりしながら考え、やっと決まり織り始めると、もとから決まっていたように柄が落ち着いてくれました。

つまみが糸の入れ方で、布の雰囲気や緯糸の入れ方が決まってくるという事を実感した数日でした。めでたく緯糸の入れ方も決まり、ココさんに見守られながら、トントンと織り進んでいきたいです。


整経の時間

整経しました

整経しました

雪の週末が過ぎ、ただただ寒い週明けです。毎日まめに薪ストーブを焚いて、部屋を暖めています。
経糸が巻けたので、整経をするタイミングなのですが、暖かい部屋から寒い工房に行く気がなかなか起こらず、子供を寝かしつけながら、自分が工房に行くイメージを植え付け、寝た後エイッと勢いをつけて工房に向かいました。

昼間と違い、電話や宅急便など作業が中断される心配もなく、しんと静かな夜は安心して作業ができます。特に整経は、糸のテンションを揃えるため同じペースで行うことや、縞を間違えないように集中することも大切なので、夜の時間に作業をすることが合っています。
今夜も中断されることなく、心を落ち着けて整経することができました。寒いと思っていた工房も、糸を持って歩き回るので体も暖まりそして達成感もあり、ぐっすり寝れそうです。
明日の夜は、ちきり巻きの予定。コドモタチ、早く寝てくれますように!


やっぱり良いものです

かぶら玉

かぶら玉

インフルエンザ騒動で、ペースがおかしくなってしまった日々が落ち着いてきて、いつものバタバタした日常に戻ってきました。年明けからできていなかった糸紡ぎを二日間ほど集中してやってみました。
左手で綿をふんわり持ち、目で綿の出具合を確認しながら、右手で糸車を回しつつ、糸車の音を聞きながら、左手で撚りの強さや綿の出方を感じながら糸を引き出していきます。右手も左手も目も耳も使い、それぞれがそれぞれの役割を果たしながら、「紡ぐ」という作業を完成させていきます。
身体の感覚全部を使うようなこの作業は、グッと作業に入り込み集中を要します。
紡げば紡ぐほどに課題が見える奥深い作業でもありますが、終わった後は、なんとも爽やかな気分にもなり、やっぱり糸紡ぎは良いなと再確認できました。

できれば、毎日少しづつ紡いでいきたいと思います。


Hello World !

よこいと

よこいと

からっと晴れた気持ちの良い天気の一日でした。我が家のメンバーにとって青空を眺めるのは久しぶりのことでした。
三学期がいよいよ始まるという、一週間ほど前上ムスメが発熱し、次の日下ムスメも発熱。二人にくっつかれて寝ている私も見事発熱。そして三人そろって見事にインフルエンザに罹っておりました。
家で寝たり起きたりしながら、上ムスメが先ず回復、次に私と下ムスメというようにパタパタっと順番に罹っていったように、ムクムクっと順番に起き上がり、昨日あたりから徐々に元の生活に戻れるようになりました。

ムスメ達が高熱を出し、しんどそうにしているのを見るのはつらく、彼女たちが不快な事や痛いことから解放されてホッとしています。
私はと言うと、熱が出て食べれなかったことがde-tox効果となって、年末から続いてたビールやワインがパタッと途切れ、お腹も軽くなり、身体と気分がとてもすっきりしました。
ただし、1週間遅れのスタートはかなりの痛手です。コドモタチが登校登園を始めたら、半分パニックになりながら、制作に向かう覚悟です。

久々に罹ったインフルエンザA型は、中々な勢いでした~
皆様もどうぞお気を付け下さいませ。 手洗い、うがい、大事です。


新年あけましておめでとうございます!

coco in my workshop

coco in my workshop

2019年になりました。昨年もたくさんの方々と関わり、力をいただき仕事をすることができました。お陰様で色彩豊かな1年を過ごすことができました。ありがとうございます。
今年も今まで得たことを深め、更に新しいことにチャレンジしていきたいと思っております。2019年もどうぞよろしくお願いいたします。

我が家の年越しは、年末に恒例の餅つきを実家で行い、家の大掃除(中途半端でしたが…)をし、再び実家に戻り両親と叔母と賑やかに年越しをしました。年始には、着物を着て神社にお参りし、家族で書初めをして家に戻るという、お正月フルコースの様な過ごし方をしました。あともう少しで、子供たちの冬休みも終わります。早起きの不安はありますが、いつもの日々に戻り仕事を再開できることが楽しみです。
先ずは、去年終えることができなかった織を仕上げて、次の制作に向かいたいと思っております。

月曜からcocoさんと工房で過ごせる日を楽しみに、もう少し子供達との冬休みを満喫したいと思います。

Happy new year for everyone !!!