丹波の冬

糸を干しています

糸の中干し中

糸を干しています

糸、外干し中

染色月間の1月です。こぶな草の染色が終わりました。染色場も少しアップグレードし、使いやすくなってきました。色も入ってくれて後は乾かすだけですが、これがなかなかか乾きません。

丹波の冬は朝霧が出る日は天気が良いのですが、霧が晴れるのは9時をまわった後。そして夕方頃に雲が出てくる日が多く、なんとなく空気がしっとりしています。外の風に当ててみたり、部屋の中に入れてみたりしますが、とにかくゆっくりゆっくりと乾いていきます。糸が乾ききらないまま、明日から次の染色に入ります。

次は、栗です。どんな茶色が出るか、楽しみです。


スタートダッシュ

染色1日目

steamy!

染色1日目

染色始まりました!

年が明け、四月の展示に向けてお尻に火がついてきました。先ずは、染色。今回はこぶな草で黄色と、藍の糸に染め重ねて緑色を染めます。
夏の暑い時に汗をぶるぶるかきながら、糸を染めるのも好きですが、冬に蒸気でもうもうの部屋で染色をするのも気持ち良い。好きな染色が始まったおかげで、体も軽やかに動き出しました。これから3ヶ月のガンバル期間、良いスタートがきれました。


A very happy new year !!!

雪

初雪です

明けましておめでとうございます。クリスマスからバタバタとお餅つきや大掃除などの年末行事が済み、あっという間に新年が明けました。
初詣の後、温泉に入りのんびりしている間にどんどんと雪が降り積もり、辺り一面真っ白な雪景色に変わりました。

新しいことへの挑戦と同時に、今している事をより掘り下げていきたいという、新年の抱負もありますが、この雪を見て先ずは風邪を引かずに丈夫に過ごそうと、強く思いました。
皆様にとっても笑顔あふれる一年でありますように。そして、本年どうぞもよろしくお付き合いくださいませ。


蝶ネクタイ

丹波布蝶ネクタイ

蝶ネクタイができました

丹波布の蝶ネクタイができました。いつも縫製をお願いしている、chronicの直子ちゃんのアイデアから生まれました。
平面だった布が立体になると、また別の表情が出て面白い。縫製があがったときは、いつもワクワクします。蝶ネクタイとしても、ショール留めとしても、ブローチでも色々使えます。


What a day !

使用予定糸

サクッと決まるはずが…

迷走中

迷走中

今日から織りの準備に入る予定が、柄がなかなか決まらず一日中迷走していました。頭の中にぼんやりとイメージはできていたのですが、そのイメージを具体化できず、どうしようもなくなって、工房で寝言言っている犬の動画を撮ってみたり、片付けを始めてみたり…。で片付けも身が入らず、中途半端なまま又糸を眺め、寝てる犬の鼻に息を吹きかけて起こしてみたりと、全く進展のない日々を過ごしてしまいました。
あっという間にムスメの迎えの時間が来て、帰りの車の中でムスメ(4歳)に相談し、適当に答えたであろう一言で、方向性が決まりました。

当初の予定と全く違う方向ですが、とてもすっきりして遅ればせながら、夜中に織りの準備をしています。少し前に進めてホッとしてます。


嬉しい驚き

回復中です

マルさん、回復中です

我が家のお爺犬マルです。先日発作を起こし、その後歩けるようになったことをお話ししましたが、しばらく留守にして、実家に預けている間にびっくりするくらい回復をし、ヨタヨタ歩いてたのが、小走りできるまでになりました。オムツは外せませんが、目つきもしっかりして、意思表示もするようになりました。
回復することもあるんや!と驚いています。嬉しい嬉しい驚きでした。

そしてマルのことを知って、マルの為に駆けつけてくれたりメールをくれたり思いを寄せてくれた友人知人の暖かい気持ちが、とてもうれしかったです。犬にも友情を持ってくれるヒトって良いなとみじみ思いました。
幸せな老後を過ごしてくれたら、嬉しいです。


紅葉

秋の終わりの色

犬と紅葉

ココと秋色

秋の終わりに、最後の紅葉を楽しもうともみじの有名なお寺に出かけました。境内のもみじは全て散ってしまい、緑の地面の上に赤い模様をつけていました。
お寺の入り口に一本だけ葉をつけているもみじを発見。黄色からオレンジ、そして赤へと色を変えていく様が一本の木で見ることができます。

年明けから織りたいと思っている布の色が、ちょうどこの木の葉の感じで、そして依頼されている染色の色がちょうど緑に乗るもみじの赤に近い色です。依頼されている染めは、私にとってはハードルの高いものですが、どんな赤が表現できるのか、楽しみです。何かと課題をくれ、80歳半ばを過ぎてもなお前進しているとってもダンディな依頼主に喜んでもらえるよう、知恵を絞ります。


経験するということ

老犬マル

老犬マル、歩く

結婚した年にうちにやって来た、我が家の賢い犬マル。ついこの間まで、散歩中は走る、飛び降りる、飛び上がるなどとても元気だったのに、いきなりてんかん発作を何度か起こし、立ち上がれないようになってしまいました。頑固で聡明で「中に人間入ってるんとちゃう?」と思うくらい、意思表示をしっかりする犬だったのに、急にぼんやりして反応も薄くなってしまったことに、こちらは戸惑い様態が落ち着いた後も、なんにも手につかず只々見守るだけでした。

家の中にいるよりも、外にいるのが好きだったので庭に出してやると、しばらくぼんやりと座っていましたが、次に見たときはヨロヨロとですが、立ち上がり歩き出していました。数時間前までは、もう会えなくなることを覚悟していたので、「歩いている」姿を見ることがとても感動的で、しばらくじっと様子を見て喜びをかみしめていました。
“生きていることは素晴らしい”と感じさせてもらえた瞬間でした。言葉やフレーズから言わんとすることを想像し、理解することが大半ですが、マルのおかげで“生きていることは素晴らしい”という喜びを経験することができました。

薬が効き、落ち着いてきているのでやっと織と染色に集中できそうです。

 


秋の色

 

秋の色

秋の色

ここ丹波地方は、秋がすっかり深まり葉っぱも黄色や赤色に色づいています。すこーんと晴れた青空を背景に見るこの景色は、思わず声が出てしまう程美しくて、感動的です。
深くて暖かくて、明るい色。たくさんの表現の仕方があるけど、昔の人は、赤系の色だと、朱色、茜色、紅葉色、黄丹、柿色、赤朽葉など、そして黄色系の色では、山吹色、朽葉色、黄朽葉、黄金色など、自然界に存在するたくさんの色を、たくさんの詩的な言葉で呼んでいました。花や葉の色、または染料の色から由来することが多いようです。
色の名前を追うと、電気のない中季節ごとに変わる太陽の光の下で色を見、愛でたのだなということが感じられます。

今週からいよいよ染色が始まります。昔の人が色を愛で、名付けたように味わい深く愛しい色がでますように!!!

 


ご褒美

染織α

染織αに載りました

染織α

ご褒美1の中身です

ご褒美がやってきました。それも二つ!
一つ目は、丹波布の技術者がこつこつと作り上げ、今も積み上げつつある“丹波布技術保存会技術者協会”の活動が、染織専門雑誌に掲載されたこと。事務局を担当している関係で、私の拙い文章が載るのは、少し気恥ずかしいですが、皆で作り上げていることが文字化され色んな人に知っていただけるのは、とても喜ばしいことです。
一人で何かを成すのも楽しいけど、色んな人と力や心を合わせて活動することも面白い。とても良い弾みになりました。

そして今日、もう一つの大きな大きなご褒美。事務局担当をしている協会の勉強会に、大正紡績の近藤健一さんが来られて、お話を聞けたこと。オーガニックコットンを日本に広めつつ、世界の様々な人に働く機会を与え、東北の震災後に“コットンプロジェクト”を立ち上げた方。
そして、「世界の平和」と「皆を幸せに」という、単純明快で一番大切なことを理念に「前と上だけを向いて」進んでいる方。色んな貴重なお話を聞けましたが、近藤さんの人柄、明るい雰囲気に触れ元気と勇気を感じられたことが今日の一番大きな収穫でした。
失礼ながら、近藤さんのキラキラした目が何事につけても超ポジティブだった私の祖父の目と、似ていることに気づき、色々とうれしい気持ちになれた一日でした。