テレビ放送のお知らせ

we'll be on tv

we’ll be on tv

寒くなってきました。丹波では明日から雪が降るそうです。
だんだんと夜に工房に行くのが億劫になってきましたが、次の織りの糊付けが終わり、次の次の織りの染色が終わったので、ぐんぐん進むしかない状況です。

秋の入り口に取材依頼が入り、その後何度か丹波に取材や撮影に来ていただいていたのですが、とうとう番組として出来上がり、来週放送となりました。ABC放送の土曜日午前11時からの番組「LIFE~夢のカタチ」という番組です。
主人と私のものづくりの話が主となると思います。取材を受けていながら、皆様にお伝えするのは何となく恥ずかしい思いもありましたが、ディレクターさんやカメラマンの方、音声さん等関わってくださった皆さんが誠実に一生懸命番組を作られているのを見て、コソコソしててはいけない!と思い直し、この場で告知させていただくことにしました。

まだまだな私のまだまだなモノづくり風景が出ると思います。そのまんまの自分が画面上どう見えるのか、放送当日は家族みんなで鑑賞したいと思います。
放送後1週間はtverというアプリで番組を見ることができます。

ご都合が合えば、ご覧くださいませ。


Refresh!

癒しの場と人

癒しの場と人

10月の窯焚きから休みなしに動き続けていた我が主人、11月の最終末にやーーーーっと休むことができたので、久々に家族そろって休日を取ることができました。行先は、いつもの様に海。里山に囲まれた地に住みながら、海が大好きなので休みの日はとにかく海に向かうことが多く、また、我が家からは1時間少しで水の澄む美しい海に行くことができるので、今回は一泊二日で近場の海に行ってきました。

秋の海は水がさらに澄み、外海は波がザブンザブンと打ち寄せエネルギーをいっぱいもらってきました。海と空も相変わらず美しく、文字通りゴロゴロのんびりできました。
青味がかった景色を楽しんだ後は、緑と黄色、赤、茶といった山の景色の家に戻り、やっぱり家も良いねーと確認した週末でした。


現在工芸フェアちんゆいそだてぐさ

丹波布のストール

丹波布のストール

あっという間に12月になり、やや呆然としています。
先々週の11月22日(日)と23日(月・祝)の二日間、奈良の大和郡山城址で開催された現代工芸フェア「ちんゆいそだてぐさ」に出店いたしました。
主人と横並びで子供二人を連れての家族での参加。子供たちは親の出店場の裏に張ったテントで、遊んだりお菓子を食べたり、喧嘩したり、木に囲まれた開放的な空間で、木登りしたり、追いかけっこしたり、喧嘩したりと親の仕事に二日間付き合ってくれました。

お天気にも恵まれ、お客様の反応もありがたく、うれしい二日間でした。
作品に目を留めてくださった方、出店場所に足を運んでくださった方、ありがとうございました。コロナ禍のご時世でなかなかお客様とお話できる機会が少なくなっている中で、直にお話をし反応を知ることができた貴重な機会でした。
この嬉しい気持ちをそのまんま大切に作品作りに連れていきたいと思います。

ありがとうございました!


出店のお知らせ

ちきり巻き

ちきり巻き

丹波は朝晩が冷え込み、紅葉も始まり、冬の入り口が見えてきています。季節の移り変わりの速さにびっくりしながら、慌てて冬物を引っ張り出しています。
織りたかった帯が上がり、今は在庫が少なくなってきたストールを久しぶりに制作しています。主人が工房に設置してくれた、ちきり巻き用の柱のおかげですべての仕事を工房で行うことができて、仕事効率が上がったように思います。
今は、写真の糸も機に上がり後はひたすらトントン織り進むだけの状態です。寒くなると、暖かい部屋を出て工房に向かうことに勇気がいりますが、ヨシっと勢いをつけて夜なべ仕事に取り掛かろうと思います。

さて、今回は出店のお知らせです。毎年五月に開催されている現代工芸フェア“ちんゆいそだてぐさ”が、今年度は11月22日(日)、23日(月祝)に開催されます。場所は大和郡山城址、例年通り主人と並びで出店しています。
皆様、コロナ対策をしながら是非お越しください。
今年のポスターのモデルは、我が夫ジェイムスさんです。

ちんゆいそだてぐさ
http://chinyui.com/


テレビ取材

撮影中

撮影中

ペットロスからほんの少し抜け出せているように感じます。

この数週間、テレビの取材でディレクターさんやカメラマンの方、音声さんといったメディアのプロの方が時々工房に来られて、私や主人を取材し番組を制作されています。
30分の番組を作るのに、たくさんの画像や動画を撮るのですが、取材される側の役得で番組制作のお仕事を近くで見ることができて、興味深かったです。
私や主人がしゃべったり、仕事をしていたりする場面を撮るときは、近くにいても気配を消し、作品や風景を撮るときは、ぐっと集中しついついこちらも静かに呼吸をしてしまいそうになるほど、静かで圧縮されたような空気が流れます。

もの作りとは違いますが、作るプロの仕事を近くで見ることができて楽しかったです。
番組がどんなふうになるかは、楽しみ半分照れくささ半分です。放送は12月との事。詳細が分かればお知らせいたします。


ペットロスかもしれない

見守り犬のいない整経

見守り犬のいない整経

何とか柄が決まり、少しずつ前に進んでいます。
ココさんと猫のゴマがいなくなって7か月になりました。ココさんが元気な頃は「ココがいなくなったら、私はきっと嘆き悲しむに違いない」とその時を恐れていたのですが、見送ったときは最期まで一緒にいれたので、ショックは少なく「案外大丈夫だった」と自分自身にホッとしました。
が、しかし二匹が旅立って半年ほど経ったくらいから、急にココのいない寂しさやゴマのいない物足りなさを感じ始め、昔のココさんの動画を見てジワっときたり、犬を散歩している人を見て悲しくなったり、近所の野良猫を見て寂しさを感じたりと、犬猫に忙しく反応してしまいます。

我が家には、マンゴーという犬がいて毎日散歩したり、触れ合ったりしてそれはそれで可愛いのですが、やはり二匹のいない寂しさを今になってひしひしと感じています。
世に聞くペットロスはこんなにあとからじんわりとやってくるもんなんだと驚きつつ、先日も整経をしながら、「いつもここにはココさんがいて見守ってくれていたな~」とまたまた悲しんでいます。


決まらない日々

あっという間に秋が深まり、涼しさを通り越して肌寒くなってきました。
慌ててタンスの模様替えをし、毎年大きくなる子どもたちの服をあたふたと買い揃えています。

「空」をイメージした帯を制作中ですが、柄に悩み色々変更し七転八倒しながら進んでいます。そんな中取材が入り、ずーっと迷っている様子をカメラさんに撮っていただき、いつもと違う制作環境に慣れず、更に迷いが深まるという日々を過ごしています。
頭の中にあるイメージを柄と言う具体的なものに落とし込むとき、たいてい空(くう)やどこか一点に目を置いて、ボーっと頭の中に映像を組み立てるのですが、そういう時はいつも一人か家族といる時なので、心置きなくボーっとじーっとできます。

自分自身の集中力の無さが原因ですが、柄の考案中にヒトがいると早く結果を出さなけらば!と思い込んでしまい、何とか柄を考え出すのですが、その柄を夜見て「んーーーーっ しっくりこない」と思い、翌朝又見て「やっぱり違う!」と思い、なかなか進めません。
今日は心置きなくボーっとじーっと空(くう)を見てられるので、しっくりくるものを生み出したいと思います。

縞に悩む

縞に悩む

緯(よこ)柄に悩む

緯(よこ)柄に悩む


小休止

秋の海

秋の海

9月が終わり、10月に入りました。9月の最終週から31日までは、主人や丹波布関係のDMやフライヤー製作が4つ、資料作り、講義と会議の出席とそれぞれの準備などが一気にきて、その間に機織りをするという数日でした。9月末が締め切りで、先延ばしにしていたものもあるので、半分くらいは自業自得な部分もありますが、織ったり家事や子どものこと以外については、バタバタしすぎてあんまり覚えていません。

10月もありがたいことに、織りの仕事の他前向きな予定が入っているので、ちょっと一息いれたいなと思い、娘と一泊旅行に行ってきました。主人は展示会で留守なので、今回は女子旅です。いつもとは反対方向の海と水族館へ。魚たちやイルカショーを見たり、海岸を散歩したり、のんびりとひたすらボーっとしてきました。
ムスメ達はイルカショー、アイスクリーム、遊園地、お買い物という希望を全てかなえ、海に入ったり砂遊びをしたりと、秋の週末を満喫しておりました。

さあ、やるぞ!
と元気になれた、週末の小休止でした。


yellow

黄色

黄色

運動会後の4連休です。我が家の場合、運動会の代休がくっつくので、上のムスメは5連休。宿題も終わらせ身軽になったムスメとともに、海釣りに行ったりお友達と遊んだりとお休みを満喫しています。

染色が続いておりましたが、ひと段落しました。今回は黄色に染まる染料を2種類使いました。柳とこぶな草。他にはヤマモモでも黄色に染まります。柳は普段使う染料ではないのですが、今回リクエストがあり、柳染めを行いました。同じ黄色でも染料によって、色味や雰囲気が違います。一番よく使うこぶな草は、踊りだしそうな陽気な黄色になるし、ヤマモモの枝葉で染める黄色は、大地に根付いたようなどっしりと落ち着きのある黄色になります。そして今回使った柳は、明るいけどはかなげな優しさを感じる黄色になりました。
丹波布の場合、昔は黄色として染めることはなく黄色に染めた糸の上に藍で染め重ねて緑色にしていたそうです。草や葉が染料の場合、退色が心配なので私はこぶな草で染めるときは、ヤマモモの皮を少し入れて煮出すようにしています。そして、茶色を染めるときよりも1,2回分多めに染めて色を入れ込むようにしています。
しつこめに染めた黄色は、深みのある良い色になってくれました。
染め上がった糸を太陽光の下でほれぼれと眺め色の確認をする時、染色の楽しさを実感します。

海釣り

海釣り


染色と料理

染色月間

染色月間

台風10号の影響を心配しておりましたが、幸い丹波は時折強い風が吹きつけたり、雨が降る程度で済んでおります。テレビで九州地方などの強風強雨の映像をみると、その地にいる方の恐怖や心配はとても大きいだろうな、と想像して「台風よ小さくなれ!」と祈らずにいられません。
さて、先週は2回リモートトークがあり、それも終了してホッとしております。インスタグラムでの着物小売りやさんとのトークショーでは、古いアイフォンのバッテリーが弱く、途中何度か途切れてしまい変な汗をいっぱいかきましたが、どちらも新しい経験で楽しかったです。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
インスタグラムでのトークショーは、youtubeで視聴できるようです。「銀座もとじ」さんのホームページでご確認ください。
この銀座もとじさんのトークショーは、私個人の仕事ではなく関わっている「丹波布技術保存会技術者協会」の展示会の一環で行われました。なので、協会のみんなの代表、またまた丹波布を皆さんに知っていただく入り口にもなるわけで、大きなものを背負っての出演でした。「間違ったこと言ったらアカン」と事前に文献を読んだり、丹波布の大先輩に色々聞いたりと下調べをして臨みました。弱っちいバッテリーのせいで、視聴された方にはお見苦しいところがあってご迷惑をおかけしてしまいましたが、緊張感をもって下調べをしたおかげで、自身の丹波布に対する知識が少し厚くなりました。

目の前のことに、しっかり取り組めば自分の身になるのだな、と実感いたしました。

8月の終わりから始まった染色ですが、柳が無事に染め上がり、ただいまこぶな草で黄色や緑を染めています。頼まれ染めも含めてなので、大量の糸を染めているのですが、鍋回しや段取りを常に考えながらの作業は、効率と美味しさを求める料理とよく似ています。そんなことを考えながら染めていると、12時に。慌てて台所に昼ご飯の支度をしに行きました。