美しき色

緊急事態宣言が延長され、主人の仕事に影響があり私の仕事にもほんの少し影響がありますが、日々の染め織りの生活は相変わらず穏やかに続いております。
今週末は、奈良大和郡山城址で行われる工芸イベント「ちんゆいそだてぐさ」に出店いたします。

連休中はdoor-to-doorで、海辺の街に滞在しました。キッチン付きの部屋でテイクアウトをしながら海の景色を満喫しました。
西側の窓から見える夕焼けを眺めながら、ビール片手に本を読み刻一刻と変わる空を楽しみました。

大好きな時間の大好きな色を楽しんだ数日でした。
新しい空シリーズの帯を作りたくなりました。


またまた反省

美しき綾

美しき綾

桜が終わり、フレッシュな新緑がモコモコと出てきています。
帯と丹波布糸のreuseテーブルランナーが織り上がった後、以前から用意していた糸でオーダーの帯にかかっています。整経も順調に進み、綾の部分がきれいやなーと写真に撮り、その後の工程もサクサクと進み、さあ織るぞ!となった時ちょっとした確認ミスで、もう一回ちきり巻きから始める事になりました。
ちきり棒の紐を取り換えたとき、左右を確認し忘れるというとても簡単なミスのおかげで、通したものをぜーんぶ抜き、まき直し手通すハメになりました。あーあと頭を抱えながら、先ずは大先輩の先生に対処法の相談をし、すぐにやり直しました。

何でも聞ける先生がいることの有難さと、確認の大切さを身をもって学んだ週末でした。

今から巻き返します!


お詫びと反省

ハタスネ

ハタスネ

ホームページのドメインやコアサーバーの更新を忘れており、この3日間ほど(またはそれ以上)ホームページを閲覧できない状況になっていました。本日何とか復旧できました。ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
こうやって、ドメインやコアサーバーとか語っていますが言葉の説明は全くできません。ただし、期限が近づいたらちゃんと更新をしなければいけないことは学べました。とにかく解決できて、ホッとしました。

函館のギャラリー、AGERさんでの展示会も無事に終了しました。ギャラリーに足を運んでくださった皆様、ありがとうございます。お礼が遅くなり、申し訳ございません。

神戸三宮にある、神姫バスさんのツアーデスク“ゆいツアーデスク”で、作品を取り扱っていただいています。ここでは、いつもの丹波布ではなく、丹波布を織ったときに出るハタスネをよこに織り込んだ、丹波布REUSEマットを販売していただいています。
3週間ほど前にコースターやランチョンマットを納め、昨日210㎝のテーブルランナーを納めました。織る度に出る40㎝前後、500~800本ほどの糸の束は、織った本数が多くなるほどたくさんになります。そのハタスネを7,8本束にして、横に織り込むと厚みのある、しっかりとしたマットになってくれます。今回のオーダーでかなりの量が消費できましたが、まだまだ残っています。そして、一本織り上がると、また新しいハタスネがハタスネ入れの引き出しに増えます。

それでも、たまったまま捨てることもできずにいた大切な糸が、また形になることという事にが喜びを感じながら織ることが来出ました。よろしければ、三宮のゆいツアーデスクさんにお立ち寄りください。

YUI 旅と 暮らしと 神戸・三宮 |旅と暮らしをテーマにした雑貨店 (yui-tabitokurashito.jp)


展示会のお知らせ

暖かい日が続いたり、いきなり寒くなったりと三寒四温の日が続いています。
注文の帯に取り掛かるつもりが、もうひと頑張りとストールを織り始め、昨日必要分のストールの糊おとしやらフリンジ作りといった仕上げ作業を終えることができました。
そのストールと共に反物やら小物やらにタグを付け、箱に詰めて納品作業を終えることができました。

送り先は、北海道の函館市。札幌から移転されたAGERさんの展示会への納品です。
今回で3回目の展示会です。ご都合が合いありましたら、是非お越しください!

展示会に向けてこの秋冬に織った新作の八寸帯3本の他、反物も数点並びます。

展示会DM

展示会DM

展示会DM

展示会DM


掲載していただきました

smoky blue

smoky blue

三寒四温の毎日が続いています。年明けから、3月の函館の展示会に向けて作品づくりに邁進しているせいか、気温の上がり下がり(特に下がり)があんまり気になりません。
陽気な古典柄が織り上がり、ただいま空の布第3弾、くすんだ青色の帯地を作っています。遠くから見たときに、色の境界線がはっきりせずボワ~とした部分があり、かつはっきりした青ではなく、ちょっとくすみのある青を表現したくて織っています。
織り上がったら長く垂らして、少し離れて眺めてみたいと思っております。

さて、冬の寒い時期に取材に来ていただいた記事が掲載されているので、お知らせいたします。神姫観光さんのウェブマガジン “ゆい” でご紹介いただきました。丹波篠山の陶芸家の方やガラス作家さんと共に掲載いただいております。
よろしければ、ご一読ください。

https://yui-shinkibus.com/yuistyle/ooo/

神姫観光 ゆい

神姫観光 ゆい


また会えるかな~

空の布Ⅱ

空の布Ⅱ

寒い日もありますが、梅の花が咲き始めて春が遠くの方からやってきていることを感じます。
3月の展示会に向けて超特急で制作を進めています。空をテーマにした布の二本目が織り上がり、陽気な古典柄も織り上がって、今は残り糸を合わせながら、空の布3本目の経糸の準備をしています。
忙しくも、ずんずん制作が進むことに楽しさを感じています。
工房では、ラジオや音楽をかけながらグッと集中して制作をしていますが、先日昨年三月に亡くなったココさんの気配を感じ、とても懐かしく寂しく、そして穏やかな気持ちになりました。

ココさんがいなくなってから、友人知人ご近所の高齢犬たちがポツポツと旅立って行き、重なる偶然に不思議な気持ちになります。
そして、犬だけではなく昨年夏と冬に仲良くしていた地元のおじさんが旅立って行きました。料理屋さんとパン屋さん。二人の面識はなかったと思いますが、私が丹波に来てから仲良くしてもらったお二人で、料理屋さんからは時折蕗味噌や山椒味噌などを小瓶に入れて分けてもらったり、パン屋さんとは色んなことを語り合いました。別れはいつかは来るのでしょうが、こんなに急に早く来んでもええのに、とついつい愚痴りたくなります。

R.I.Pなんてまだ言いたくないけど、安らかにお眠りください。そして、ありがとうございました。


my own rules

bright colors

bright colors

暖かかったり、寒かったり、風が強かったりと、お天気が目まぐるしく変わっています。まだまだ寒い日が続いていますが、時折風や空気からふっと春の気配を感じる時があります。明日は立春。春が近づいて来てるのかな、と嬉しくなります。
さて、制作の方は3月に行われる個展に向けて、急ピッチで進めています。先日、私の制作テーマになった「空」シリーズの第2弾、暗くて何かが起こりそうな迫力のある曇り空をイメージした八寸帯を織り上げました。
そして今回のテーマは空からいったん離れて、“陽気な古典柄”。昔織られていた布団柄の中に好きな縞があり、今までも何度かリピートしたりアレンジしたりしています。今までは青の濃淡や、茶色と緑、青の組み合わせといった、昔から織られていた色のパターンで縞を立てていましたが、今回は黄色と明るめの青で縞だてをしてみました。
前々から、古典柄を黄色でやってみたらどうなるだろう?と思っていたので、今回は実験的な要素もあります。ちきり巻きが終わり、機上げ作業中ですが、古典柄はやっぱり茶と緑、青の組み合わせがしっくりくるのかな、と若干自信を無くしながら、明るくてこれもありかな、というポジティブな気持ちが行ったり来たりしています。緯糸を入れてどうなるか、とても楽しみです。

今回、黄色が主体の帯地ですが黄色はタンニンを含む茶系や藍染の青と比べると、褪色が早く進む色です。褪色がゆっくり進むよう、染色の際に染め重ねをしたり草系(こぶな草)だけでなく、木の皮(ヤマモモの皮)を混ぜて煮出したりと工夫をします。
それと、もう一つ黄色を使う際に自分に課していることがあります。
それは、縞だての際に‘’長い年月を経て黄色は少しづつ薄くなっていく”という事を念頭に置いて、デザインするという事です。
植物で染めたものは、経年変化が必ずおきます。水を通り使われ徐々に薄くなることを受け入れ想像しながら、縞を立てるようにしています。水を通れば色が冴え好きっとしてくる藍の色と、少しずつ年月をかけて薄くなる黄色を頭に描きながら、そんな経年変化も楽しんでもらえるような、長く使っていただける布を作りたいとあらためて思いました。


向き合うと好きになってきた

お直し1

お直し1

お直し2

お直し2

年末にさぼってたせいで、二本連続でお直しをしています。
反物は織り上がると、目飛びがないか柄間違えがないか点検をします。柄間違いがあるとどうしようもできず、泣くしかないのですが、目飛びの場合はお直しができます。
毎回老眼鏡の上にハズキルーペをかけ、針片手にじーっと反物を見ていきます。目飛びが合ったら直さないといけない→お直しは面倒で苦手という思いがあり、この点検とお直しの作業は苦手でした。なので、いつも織り上がると、開放感をかみしめながら反物を横目に点検作業を後回しにしていました。

ただ、今回二本の反物をえいやっと連続でお直しをしたおかげで、この点検とお直しの工程が少し好きになりました。めんどくさいな、という思いを後ろに置いてじっくりお直しに向き合うと、苦手意識も薄れ楽しむ余裕も出てきました。丹波布を始めて15年経ち、やっと克服できた思いです。


A Happy New Year 2021 !!!

at the beach !

at the beach !

あっという間に年が明け、あっという間に冬休みもおわりました。
2020年は色々な場面で色々な方とお会いでき、幸せな1年を過ごすことができました。実際にお会いした方、PCやスマホの画面でお会いした方、電話やメールでお話した方など、会い方は様々でしたが、お会いしたすべての皆様、ありがとうございました。そして、今年もよろしくお願いいたします。今年はどんな出会いがあるのか、楽しみです!

さて、年末に丹波は雪が降り積もり、こどもたちと久々に雪合戦や雪だるま作りなどをして楽しみました。その後は寒い丹波をささっと後にし、実家のある伊丹に移動、冬休みは伊丹や神戸で過ごしました。
コロナの感染拡大など心配なこともありますが、今年も健康にものづくりに邁進したいと思っております。新年の目標もいくつか立ててみてますが、無理なく良いペースで実行できたら良いなと思います。

お休みの間は、この時間がずっと続けば良いのにと思っておりましたが、家に帰るとホッとし、子どもたちの学校やこども園の始まりと同時に日常のペースに戻り、喜びを感じています。お休みがあるから頑張れるし、日常があるからお休みも楽しいんだな~と再確認しながら、次のお休みに思いを馳せております。


遊びの時間

織り上がり直前

織り上がり直前

雪の降る朝です。昨日のテレビ放送を見てくださった方から、様々な暖かい反応をいただきました。ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。
テレビに映る自分自身を見て、声や喋り方表情など「なるほど、私はこんな声でこんな喋り方してるんや」と第3者的に自身を見ることができて新鮮でした。そしてテレビを見た友人知人に言われましたが、自分はそのまんまのいつもの自分でした。番組制作の方々がとても良い方たちだったので、肩に力が入らず、そのまんまでいれたのだと思います。

さて、1週間ほど前に布が織り上がりました。ストール用の布だったのですが最後の数メートルは、小物に仕立てる布にしようとしっかり打ち込みながら織りました。
いつも織り上がりは同じなのですが、なるべく長く織るよう、糸が無駄にならないようギリギリまで織ります。そして最後の方は、中途半端に残っている緯糸の処理も兼ねて、模様を変えながら織ることが多く、自由に遊べる時間でもあります。ほんの10数㎝なのに、緯糸を変えながら模様を考えながら織るので、普通に織るより時間がかかります。
今回も最後の十数センチを楽しみながら織り上げました。