勢いがつく

ヤマモモで染めています

ヤマモモで染めています

大雪の迫る週末ですが、今日は雪の合間に青空が見える変化の多い一日でした。着尺三連続の後の帯の織りにかかっていますが、気が抜けたのか予定よりスローペースになっています。
そんな中、次の作品のための染色を始めました。重い鍋を持ち上げたり、糸を洗ったり絞ったりと、体を思いっきり使う染色を始めたおかげで勢いがつき、織りも以前ペースに戻ってきました。私のヤル気スイッチが入った瞬間でした。
ヤマモモで染めた糸は、落ち着いた黄色に染まり上がりました。

その糸を今日糊付けしましたが、青空の少ない冬の丹波ではなかなか乾きません。
明日までに何とか乾いてほしいと願いながら、部屋にストーブが点く度に糸の引っ越しをしています。


生きる!

グングン回復中

グングン回復中

年明けから織り始めた着尺があがり、只今帯地の制作にかかっています。昨年末に着尺二本、年明けに一本と初めての着尺三連続織りを経験したおかげで、帯地がとても小さく感じられます。とても良い訓練になりました。これにホッとせずに、春に向けた作品つくりをゴンゴン進めていきたいと思います。

織りもしないといけませんが、糸紡ぎと染めも進めていかねばならず、こたつに入って美味しい地元のお酒を飲みながら、パソコンに向かっていてよいのだろうか?と少し前のめりな気持ちになっています。

昨年のクリスマス前から、我が家に仲間入りした猫のゴマですが、不慮のアクシデントで2週間入院していました。毎日会いに行っていたのですが、手術後の1週間は点滴のみで食欲もなく、立つのが精いっぱいの様子で、生き抜くチャンスも五分五分と言われていました。その後徐々に回復し、ご飯を自ら食べだしてからは、機嫌も良くなり、会いに行くと犬のように顔や手を舐め、喋り、感情表現をしてくれるようになりました。
生後4か月の体重1キロ台の小さな小さなゴマの生きる力を目の当たりにして、食べることの大切さや、前向き(そもそも動物は、自身の状態に悲観的になったりしないかも!と思いました)に生きることの力強さを実感しました。
まだまだ、治療の段階ですが日々元気になっていくゴマといると、こちらも「よしっ!」という気持ちになれます。ココさんと共に工房で共に過ごしていますが、機に上がった糸をガリガリしたり、糸車に飛びついたりしないよう、「工房マナー」を覚えて欲しいと切に願っています。


学び

radio studio

radio studio

先日、大雪の残る中地元のFMラジオでお話をさせていただきました。「笑っていいとも」のように、知り合いを順番に紹介する番組で、私にいきなり出番が回ってきて、えーっどうしよ?と思っている間に収録日になり、ワタワタとしている間に収録が終わり、次の方を紹介していました。
普段の会話では、噛んでも詰まっても言い間違えても気になりませんが、マイクを前に話すと、そうはいかず「噛んでしまった!詰まってしまった!」と思いながらもなんとか話を前に進めるという、しゃべりになってしまいました。聞いていただく皆様、聞きづらくて申し訳ありません。
内容は、丹波布と現在関わっている丹波布の技術者協会の活動についてです。話し方は脇に置いておいて、言いたかったことが上手く伝わったら良いな、と思っています。

そして、今日はその技術者協会の勉強会でした。民藝を学ぶをテーマに、大阪日本民芸館の学芸員さんにお話をしていただきました。今年度、勉強会で三度講師を務めていただきましたが、素直で柔らかな心をもち、勉強熱心で、知識も豊富なその方のお話は、何度聞いても飽きません。最近、尊敬する年下の方が増えてきたな、と思いますが、よく考えると私自身の年齢が上がっているということでした。頑張ろっと!


幸せな週末

満喫!

満喫!

土曜日から、丹波布技術者の研修で東京に行って来ました。日本民藝館で柳宗悦さんの収集した丹波布を見せていただき、民藝館西館にあたる柳さんのお家も見学でき、最近発見されたというバーナード リーチ、濱田庄司と柳さんの座談会のレコードを聴くことができました。

そして次の日は、武相荘と銀座松屋さんの白州正子展に行き、多くの刺激をもらいました。総勢17名、下は30台から上は70代までの丹波布技術者が集合し、和やかで楽しい時間を過ごすことができました。

最終日は話題の築地にも行き、海鮮丼を楽しみ、晴天続きの充実した、3日間でした。帰りは富士山がくっきりと見えるというオマケ付き!

一方、ムスメと主人の待つ丹波は、土曜日から降り続いた雪のおかげで、一面真っ白の雪景色。寒さにはゲンナリしますがムスメと主人と動物達と会えて、ほっこりしています。たっぷり充電後の今週、しっかり織ります!


焦り

2017年第1号

2017年第1号

子猫観察に忙しい毎日です。犬とは違う動きが新鮮で、ついついジーッと見てしまいます。犬たちとですが、ココさんとは全く問題ありませんが、マンゴーにとっては「獲物」のように見えるのか、まだお互い慣れるのに時間がかかりそうです。

制作の方も通常ペースに戻ってきました。この時期は、春の展示会やイベントを目指しての制作になりますが、今年はまだ雪もほとんど降らない暖かい冬のせいか、もう春が来てしまいそうで、一人でドキドキしています。週の後半は、寒くなるようです。心を落ち着けて工房に籠りたいと思っています。


始まりました!

元旦登山の後は、叔母に会いに行ったり、両親と娘と大阪を満喫したり、賑やかにお正月を過ごしました。昨日丹波に戻り、ひんやりと澄んだ空気を胸いっぱい吸い込んで、ホッとしています。

そして今日から仕事始め。ムスメもこども園行き始め、主人は少し前から仕事が始まっています。いつものリズムに全員が戻り、家全体がホッとして機嫌が良いように感じます。

お正月明けの、あっという間に過ぎてしまうこの1月。毎日を大切に過ごしたいと思います。

ゴマちゃん、慣れてきました

ゴマちゃん、慣れてきました


子猫とクリスマスとお正月!

年末年始の出来事

年末年始の出来事

皆様、あけましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いいたします。

1日1日がビュンビュンと音をたてて過ぎていくような年末で、しばらくブログをサボっていました。ビュンビュンと過ぎる日にちの中、我が家には新しい仲間が増えました。縁あってうちに来てくれたのが、ネコの「ゴマ」です。よろしくお願いいたします。好奇心丸出しで寄ってくる犬たちに猫パンチを浴びせながら、堂々と着実に我が家の一員になってくれています。

クリスマスには、恒例の七面鳥をローストしてワイワイと素敵な時間を過ごしました。大掃除は相変わらずいい加減で、大片付けではノート好きの自分を発見し、そんな中なんとか目標の一本を年内に織り上げる事が出来ました。

そして、穏やかな天気の中で迎えたお正月。地元のシンボルである三尾山に初めて登りました。地元の人たちは元旦に登るそうで、いつか登りたいと思っていました。主人のところに陶芸の勉強にフランスから来ている、ネッシームさんが頂上でお抹茶を点てたいという事で、荷物を背負い薄暗い中出発。途中急勾配に挫けそうになりながら、頂上に到着しました。美しい雲海と、お日様の加減で色んな表情を見せてくれる空を堪能し、美味しいお抹茶をいただきました。

初めての山、初めて山のてっぺんでいただくお茶。今年も“初めて”にグンッと心を開いていたいと思いました。

本年もどうぞよろしくお付き合いくださいませ。


キラキラする季節

キラキラの夜

キラキラの夜

相変わらず、年内織りあげを目標に機に向かう日々ですが、週末に大阪に行ってきました。
朝は霧、霧が晴れると青空になり、青空をバックにし、葉っぱの落ちた木々が茂る山や、稲刈り後に伸びた稲が黄色っぽく色づいている田んぼ等、優しい色合いに慣れた目には、街の夜の景色はとてもキラキラと輝いて映ります。
田舎ののどかな景色や暮らしも良いけど、街の夜は楽しいな~と思える景色でした。クリスマスを前に人も街も楽しそうな様子で、久々に都会の夜を楽しみました。

今回は、ムスメとの外出でした。主人との合流までの間、二人でカフェや買い物などを楽しみました。6歳にして対等に母と付き合ってくれるムスメに、大きくなったなと感心しつつ、連れができた喜びを感じる日でした。

年明けまでもう少し。身の回りの小さな世界も、大きな世界も平和に穏やかに暮れていきますように!

 


走る走る

December is here!

December is here!

12月に入り、我が家にもクリスマスツリーが登場しました。師走のバタバタに巻き込まれそうですが、家の中にあるクリスマスのデコレーションを見ると、楽しい気分になります。

年賀状や大掃除や年末までに終わらせたい事務的な処理は、まだ頭の片隅に置いておいて、今はひたすら注文の品の制作に集中しています。
昨日、一本目が織り上がりその勢いで、二本目の整経を終えることができました。先生も走る師走ですが、私も相変わらず走っています。
走るしんどさを感じる事をとび越えて、ランナーズハイになりたいと思います。

2016年ももう少し。なるべく多くの方々が、穏やかに一年を終えることができますように!

二本目!

二本目!


It was a touching!

薪ストーブで暖まった部屋で、犬たちとムスメと母(泊まりに来てくれています)の寝息を聞きながら、パソコンに向かっていると、織りの夜なべ仕事を始めないといけないのに、隣にある工房になかなか向かえないでいます。

先日、90歳を超える丹波布の大先輩に初めてお会いする機会がありました。10年ほど前まで、製作をされていたとのこと。10年ぶりに機に座り、10年ぶりに糸を紡ぐ姿を見せていただきました。
そろそろと機に座った後は、杼をさがし糸の出口を確認し「織る」動作をされます。糸紡ぎも同様で、じんき(綿)を左手に持つと右手は糸車に。どちらもゆっくりですが、流れるような動きで、頭で考えてするのではなく体がすべて記憶していて、一連の動作がとても滑らかでした。長年紡ぎ、染め、織ってきたご本人には“当然”のことなんだな、歩くときに右足と左足が交互に出るように、考えなくとも体が知っているということなんだなと、感じました。
そして、その事実を目の当たりにし、深く深く感動しました。
“長年続けることはこういんことなんですよ”と教えられたように思いました。

ご自身が織る布のように、すっきりとしたきりりとした美しい方でした。
貴重な出会いに感謝と感動を覚えた一日でした。

大先輩の糸紡ぎ

大先輩の糸紡ぎ