向き合うと好きになってきた

お直し1

お直し1

お直し2

お直し2

年末にさぼってたせいで、二本連続でお直しをしています。
反物は織り上がると、目飛びがないか柄間違えがないか点検をします。柄間違いがあるとどうしようもできず、泣くしかないのですが、目飛びの場合はお直しができます。
毎回老眼鏡の上にハズキルーペをかけ、針片手にじーっと反物を見ていきます。目飛びが合ったら直さないといけない→お直しは面倒で苦手という思いがあり、この点検とお直しの作業は苦手でした。なので、いつも織り上がると、開放感をかみしめながら反物を横目に点検作業を後回しにしていました。

ただ、今回二本の反物をえいやっと連続でお直しをしたおかげで、この点検とお直しの工程が少し好きになりました。めんどくさいな、という思いを後ろに置いてじっくりお直しに向き合うと、苦手意識も薄れ楽しむ余裕も出てきました。丹波布を始めて15年経ち、やっと克服できた思いです。


だんだん好きになる

obi

obi

年末から注文の帯を織っています。見本があるようでなく、春らしくさわやかで可愛い感じという注文をいただき、頭を悩ませながら緯糸を入れ始め、迷いに迷って今の柄に落ち着きました。
柄が決まってからも、これで良いのか他の入れ方の方が良いのか等、迷いが残っていましたが織り進めていくに従い、迷いが消えどんどんこの柄が好きになってきました。
後は、みみ(左右の端)に気を付けて、しっかり打ち込みながら織るだけ。自分で立てた制作予定から大幅に後れを取っているので、先を考えると焦ってくるので今は手元のみに集中して織っていこうと思います。


A Happy New Year 2021 !!!

at the beach !

at the beach !

あっという間に年が明け、あっという間に冬休みもおわりました。
2020年は色々な場面で色々な方とお会いでき、幸せな1年を過ごすことができました。実際にお会いした方、PCやスマホの画面でお会いした方、電話やメールでお話した方など、会い方は様々でしたが、お会いしたすべての皆様、ありがとうございました。そして、今年もよろしくお願いいたします。今年はどんな出会いがあるのか、楽しみです!

さて、年末に丹波は雪が降り積もり、こどもたちと久々に雪合戦や雪だるま作りなどをして楽しみました。その後は寒い丹波をささっと後にし、実家のある伊丹に移動、冬休みは伊丹や神戸で過ごしました。
コロナの感染拡大など心配なこともありますが、今年も健康にものづくりに邁進したいと思っております。新年の目標もいくつか立ててみてますが、無理なく良いペースで実行できたら良いなと思います。

お休みの間は、この時間がずっと続けば良いのにと思っておりましたが、家に帰るとホッとし、子どもたちの学校やこども園の始まりと同時に日常のペースに戻り、喜びを感じています。お休みがあるから頑張れるし、日常があるからお休みも楽しいんだな~と再確認しながら、次のお休みに思いを馳せております。


遊びの時間

織り上がり直前

織り上がり直前

雪の降る朝です。昨日のテレビ放送を見てくださった方から、様々な暖かい反応をいただきました。ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。
テレビに映る自分自身を見て、声や喋り方表情など「なるほど、私はこんな声でこんな喋り方してるんや」と第3者的に自身を見ることができて新鮮でした。そしてテレビを見た友人知人に言われましたが、自分はそのまんまのいつもの自分でした。番組制作の方々がとても良い方たちだったので、肩に力が入らず、そのまんまでいれたのだと思います。

さて、1週間ほど前に布が織り上がりました。ストール用の布だったのですが最後の数メートルは、小物に仕立てる布にしようとしっかり打ち込みながら織りました。
いつも織り上がりは同じなのですが、なるべく長く織るよう、糸が無駄にならないようギリギリまで織ります。そして最後の方は、中途半端に残っている緯糸の処理も兼ねて、模様を変えながら織ることが多く、自由に遊べる時間でもあります。ほんの10数㎝なのに、緯糸を変えながら模様を考えながら織るので、普通に織るより時間がかかります。
今回も最後の十数センチを楽しみながら織り上げました。


テレビ放送のお知らせ

we'll be on tv

we’ll be on tv

寒くなってきました。丹波では明日から雪が降るそうです。
だんだんと夜に工房に行くのが億劫になってきましたが、次の織りの糊付けが終わり、次の次の織りの染色が終わったので、ぐんぐん進むしかない状況です。

秋の入り口に取材依頼が入り、その後何度か丹波に取材や撮影に来ていただいていたのですが、とうとう番組として出来上がり、来週放送となりました。ABC放送の土曜日午前11時からの番組「LIFE~夢のカタチ」という番組です。
主人と私のものづくりの話が主となると思います。取材を受けていながら、皆様にお伝えするのは何となく恥ずかしい思いもありましたが、ディレクターさんやカメラマンの方、音声さん等関わってくださった皆さんが誠実に一生懸命番組を作られているのを見て、コソコソしててはいけない!と思い直し、この場で告知させていただくことにしました。

まだまだな私のまだまだなモノづくり風景が出ると思います。そのまんまの自分が画面上どう見えるのか、放送当日は家族みんなで鑑賞したいと思います。
放送後1週間はtverというアプリで番組を見ることができます。

ご都合が合えば、ご覧くださいませ。


Refresh!

癒しの場と人

癒しの場と人

10月の窯焚きから休みなしに動き続けていた我が主人、11月の最終末にやーーーーっと休むことができたので、久々に家族そろって休日を取ることができました。行先は、いつもの様に海。里山に囲まれた地に住みながら、海が大好きなので休みの日はとにかく海に向かうことが多く、また、我が家からは1時間少しで水の澄む美しい海に行くことができるので、今回は一泊二日で近場の海に行ってきました。

秋の海は水がさらに澄み、外海は波がザブンザブンと打ち寄せエネルギーをいっぱいもらってきました。海と空も相変わらず美しく、文字通りゴロゴロのんびりできました。
青味がかった景色を楽しんだ後は、緑と黄色、赤、茶といった山の景色の家に戻り、やっぱり家も良いねーと確認した週末でした。


現在工芸フェアちんゆいそだてぐさ

丹波布のストール

丹波布のストール

あっという間に12月になり、やや呆然としています。
先々週の11月22日(日)と23日(月・祝)の二日間、奈良の大和郡山城址で開催された現代工芸フェア「ちんゆいそだてぐさ」に出店いたしました。
主人と横並びで子供二人を連れての家族での参加。子供たちは親の出店場の裏に張ったテントで、遊んだりお菓子を食べたり、喧嘩したり、木に囲まれた開放的な空間で、木登りしたり、追いかけっこしたり、喧嘩したりと親の仕事に二日間付き合ってくれました。

お天気にも恵まれ、お客様の反応もありがたく、うれしい二日間でした。
作品に目を留めてくださった方、出店場所に足を運んでくださった方、ありがとうございました。コロナ禍のご時世でなかなかお客様とお話できる機会が少なくなっている中で、直にお話をし反応を知ることができた貴重な機会でした。
この嬉しい気持ちをそのまんま大切に作品作りに連れていきたいと思います。

ありがとうございました!


出店のお知らせ

ちきり巻き

ちきり巻き

丹波は朝晩が冷え込み、紅葉も始まり、冬の入り口が見えてきています。季節の移り変わりの速さにびっくりしながら、慌てて冬物を引っ張り出しています。
織りたかった帯が上がり、今は在庫が少なくなってきたストールを久しぶりに制作しています。主人が工房に設置してくれた、ちきり巻き用の柱のおかげですべての仕事を工房で行うことができて、仕事効率が上がったように思います。
今は、写真の糸も機に上がり後はひたすらトントン織り進むだけの状態です。寒くなると、暖かい部屋を出て工房に向かうことに勇気がいりますが、ヨシっと勢いをつけて夜なべ仕事に取り掛かろうと思います。

さて、今回は出店のお知らせです。毎年五月に開催されている現代工芸フェア“ちんゆいそだてぐさ”が、今年度は11月22日(日)、23日(月祝)に開催されます。場所は大和郡山城址、例年通り主人と並びで出店しています。
皆様、コロナ対策をしながら是非お越しください。
今年のポスターのモデルは、我が夫ジェイムスさんです。

ちんゆいそだてぐさ
http://chinyui.com/


テレビ取材

撮影中

撮影中

ペットロスからほんの少し抜け出せているように感じます。

この数週間、テレビの取材でディレクターさんやカメラマンの方、音声さんといったメディアのプロの方が時々工房に来られて、私や主人を取材し番組を制作されています。
30分の番組を作るのに、たくさんの画像や動画を撮るのですが、取材される側の役得で番組制作のお仕事を近くで見ることができて、興味深かったです。
私や主人がしゃべったり、仕事をしていたりする場面を撮るときは、近くにいても気配を消し、作品や風景を撮るときは、ぐっと集中しついついこちらも静かに呼吸をしてしまいそうになるほど、静かで圧縮されたような空気が流れます。

もの作りとは違いますが、作るプロの仕事を近くで見ることができて楽しかったです。
番組がどんなふうになるかは、楽しみ半分照れくささ半分です。放送は12月との事。詳細が分かればお知らせいたします。


ペットロスかもしれない

見守り犬のいない整経

見守り犬のいない整経

何とか柄が決まり、少しずつ前に進んでいます。
ココさんと猫のゴマがいなくなって7か月になりました。ココさんが元気な頃は「ココがいなくなったら、私はきっと嘆き悲しむに違いない」とその時を恐れていたのですが、見送ったときは最期まで一緒にいれたので、ショックは少なく「案外大丈夫だった」と自分自身にホッとしました。
が、しかし二匹が旅立って半年ほど経ったくらいから、急にココのいない寂しさやゴマのいない物足りなさを感じ始め、昔のココさんの動画を見てジワっときたり、犬を散歩している人を見て悲しくなったり、近所の野良猫を見て寂しさを感じたりと、犬猫に忙しく反応してしまいます。

我が家には、マンゴーという犬がいて毎日散歩したり、触れ合ったりしてそれはそれで可愛いのですが、やはり二匹のいない寂しさを今になってひしひしと感じています。
世に聞くペットロスはこんなにあとからじんわりとやってくるもんなんだと驚きつつ、先日も整経をしながら、「いつもここにはココさんがいて見守ってくれていたな~」とまたまた悲しんでいます。