日々勉強

丹波布着尺

まだまだ学び中

丹波布の技術認定者の集まりである、「丹波布技術保存会技術者協会」の展示会を丹波市柏原町で開催しています。今回3回目となる展示会、事務局をつとめている関係で、ほぼ毎日会場にいます。家庭を抱えながら、仕事を抱えながらの日々の中、それぞれの会員が、紡ぎ、染め、織った布たちが並んでいます。見に来られたお客様や、当番に入る仲間たちとの会話の中で学ぶものの多いこと。
個人で活動することが基本ですが、このように「丹波布」を合言葉にできる人たちと、共に活動することも必要だなと、思います。

そして、ぬぬぬパナパナに向けての専門家の方からのアドバイス。当たり前の事ができていない自分に悔しい思いを抱きながら、次への課題に向けて勉強、勉強です。
ぬぬパナ関係のみなさん、ありがとうございます!

東京と大阪で開催されるぬぬぬパナパナ展、お時間あれば、是非見に来てください。


ぬぬぬパナパナ展に向けて

整経

整経してます

Za Galleryでの1ヶ月の展示を無事に終えることができました。会場までお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
東京での展示会後、ひと息つく間もなく「ぬぬぬパナパナ展」に向けて、最後の1本に取り掛かっています。

追い込み中です

早朝から織ってます

連休中の用事や、湯のしのタイミングを考えると、できれば今日織り上げてしまいたい!と思っていたら、朝早くに目が覚め、「チャンス!」と飛び起きて機に向かいました。気持ち良さそうに寝ている犬の背中を目にしながら「ムスメ、起きてくれるな〜。ゆっくり寝ててね〜」と念じながら、ひたすら杼(シャトル)を右に左にとばしました。

そしてダンナの協力もあり、なんとか午前中に織り上げることができました。久々に、小躍りしたいくらいの達成感でした。

織り上がり

織り上がりました!

次は、織り上がった反物を抱えてそのままいつもの悉皆屋さんに走りました。明日には、湯のしを仕上げてくださるとのことで、ホッとしています。
この湯のしですが、蒸気を当てながら生地を整える大切な工程で、専門の職人さんにお願いします。私は毎年同じところに、お願いしています。今回は、翌日仕上げという無理なお願いを聞いていただきました。感謝感謝です。
今日織りあがった帯地は、他の反物とともに「ぬぬぬパナパナ展」に出展予定です。東京と大阪での巡回展示です。ご都合が合えば、是非ご覧ください。

「ぬぬぬパナパナ展」
東京展  5月22日(金)〜25日(月) @ラ ケヤキ(新宿区内藤町1ー6)
大阪展  6月3日(水)〜8日(月) @阪急百貨店うめだ本店 9Fうめだギャラリー


自然の光

外オフィス

外オフィス

今日は久々にお日様が顔を出し、ポカポカした陽気になりました。使わなくなったダイニングテーブルの置き場に困り、工房のデッキに出すとなんとなく収まり、外オフィスが出来あがりました。
自然光の下で糸を見ると、そのものの色が見えます。同じ色目でも染めた時が違えば、微妙に色が違います。電灯の下では、見え方が違ってくるので、毎回窓辺に糸を持って行って、色を確認していました。
外オフィスが出来たおかげで、机の上に糸を並べ自然光の下で色を確認し、縞をたてることができます。外にテーブルと椅子を出しただけですが、便利な空間が出来あがりました。外にいることが気持ちの良い季節がやってきたので、ここで過ごすことが、増えそうです。


終盤

weaving weaving

weaving weaving

着尺の織りも終盤に入ってきました。
経糸を巻くときに、糸同士が擦れないためとテンションや巻き取る長さをそろえるために、新聞紙を挟みます。何枚挟んだかを覚えておけば、あとどの位で終わるのかわかるのですが、いつもうろ覚えで、あと一枚分でと終わりと思って喜んだら、もう一枚分あったというパターンを繰り返しています。今回も残り一枚のような、二枚の様な状況ですが、明日には織りあがりそうです。

織りあがった後、布を巻きながら機から外していきますが、この作業がドキドキします。緯(よこ)の柄を確認しながらの巻き取り。織り上がってほっとした気持ちと、どうか間違っていませんように!という祈りにも近い気持ちが交差しながらの作業になります。
どうか間違っていませんように!!!


書く

今週は、ぬぬぬパナパナ(http://nunupana.com/)のリレー日記を担当しています。色々な作り手が、織りのことや日々の事を1週間ずつ、リレー式に綴っています。
年に1回ほど担当が回ってきますが、おかげさまでその1週間は、何をどう書くかを考えるので、書くことの良い訓練になります。このブログも同じですが、不特定多数の人に自分の思いや感じたことを文字にして表現するのは、話すこととは違った楽しさや難しさがあります。

話すことは、その時その場での即興の表現で、表情や抑揚を加えて表現することができます。一方、書くとなるとじっくり言葉を選ぶ楽しさがありますが、言葉に表情をつけるという難しさがあります。
物語や随筆を読んで、悲しい気持ちになったり、嬉しくなったりするのは、表現者である書き手の力量なんだなと実感しています。
そんな方々の足元に遠く及びませんが、1週間日々の事を訥々と書く事を楽しんでいます。よかったら、ぬぬぬパナパナのリレー日記、お読みください。

夜なべしてます

Night time weaving

その、5月から開催される“ぬぬぬパナパナ展”に向けての織りが始まりました。3月を目前にして、制作目標に追いつくよう、夜なべ開始です。

 


晴れの日

糊つけ

糊つけ

曇天の続く丹波の冬には珍しく、青空の見える日でした。タイミングよく、次に織る予定の経糸を計算していたので、糊付けをすることにしました。滅多にないカラッと晴れた日なので、さらに欲張ってもう一本分の経糸も追加。
いつ曇るかわからないので、とにかく急いで糊をつけました。
大量の糸の糊付けが終わり、なんとなく満たされた気分になりました。そして珍しく、太陽が夕方まで顔をだしてくれる日でした。

糊を付けた後は、なるべく外の風に当ててパリッと乾かす方が、糸がしっかりしてくれるように思えます。1日では乾ききりませんでしたが、思いの外長い間外の風に当てることができて、更に満足。

そして、夜には昔お世話になった上司から久しぶりの電話。元気そうな声が聞けて、更に更に嬉しい気分になりました。嬉しい気分ついでに、気持ちの良いお酒を飲んでいます。明日も晴れますように!


What a day !

使用予定糸

サクッと決まるはずが…

迷走中

迷走中

今日から織りの準備に入る予定が、柄がなかなか決まらず一日中迷走していました。頭の中にぼんやりとイメージはできていたのですが、そのイメージを具体化できず、どうしようもなくなって、工房で寝言言っている犬の動画を撮ってみたり、片付けを始めてみたり…。で片付けも身が入らず、中途半端なまま又糸を眺め、寝てる犬の鼻に息を吹きかけて起こしてみたりと、全く進展のない日々を過ごしてしまいました。
あっという間にムスメの迎えの時間が来て、帰りの車の中でムスメ(4歳)に相談し、適当に答えたであろう一言で、方向性が決まりました。

当初の予定と全く違う方向ですが、とてもすっきりして遅ればせながら、夜中に織りの準備をしています。少し前に進めてホッとしてます。


start again !!!

糸とストーブとココさん

糸とストーブとココさん

10月のバタバタが過ぎ去り、穏やかな日々が戻りつつあります。諸々の後片付けや箪笥の衣替えも終え、製作を再開することができました。そして、工房にはいつものようにココさんが居ます。糸を紡ぎ、糸を触ると自分のリズムや日常がかえってきたことを感じられ、心がすっと落ち着きます。まさに「掃除や洗濯をするように布を織る」のだな~と実感します。(掃除はあんまりしませんが・・・)“なんでもない日”は、とても愛おしい。

秋が深まりつつある丹波。朝と晩がしっかり冷え込んできました。今日は昼間も曇り空で、冷えを感じます。糊つけをした糸を乾かすことを口実に、今年はじめて、ストーブを点けました。
朝晩の冷え込みがあるから、野菜も美味しいし景色にも深みが出ることはわかるのですが、寒さはつらい!冬が来る前に、染色にかかりたいと思います。


ホントのいよいよ

仕上げ

整えました

明後日から始まる、「工房からの風」に向けての準備が整ってきました。送るべき荷物は発送し、持っていくものもパッキング終了!最後に織った一本も仕上げをしました。

後は、無事現地に到着するのみ。夏頃からお尻に火がついて、ひたすら製作に集中した数ヶ月間でした。お陰様で、自分の向くべき方向が見えてきました。色んな事を考え、少しずつ見つけることのできたこの数ヶ月間。見えてきたものを少しずつ言葉にしていきたいと思います。

この週末でどんな出会いがあり、どんなフィードバックを受けるのか楽しみです。

「工房からの風」に是非お越しください。


近づいてきました

房つくり

クルクル回してます

野外展覧会「工房からの風」への出展準備が佳境に入ってきました。出せたらすごいな~と半ば憧れだった展示会に、出展できることになり、張り切る気持ちと、緊張と楽しみとでしばらく浮き足立っていましたが、織りも終わり今は細々とした準備段階に入って、気持ちも落ち着いてきました。そして、「工房からの風」の作家紹介の中での、“いつもの心でやってきてくださね”という、主催者の稲垣さんの言葉にさらに気持ちが平らになり、今は穏やかで軽やかな気分です。
といっても、まだ最後のひと頑張りが残っています。出展予定のストールの房つくり、毎晩クルクルねじっています。