a good week
夏より暑い日が続いていました。上ムスメは、モワーッとした猛暑の中、毎日運動会の練習があり、臭い体操服と共にクタクタになって帰ってきています。今日は気温がやっと下がり、体操服の臭いは激減し、本人の機嫌もかなり良く、数日前よりは楽に過ごせていたようです。
親の私の方は、暑い中糸を紡ぎ機織りをし、次の一本に向けて経糸に糊をつけ、ココさんと共にたっぷりと工房で過ごし、良い日々を過ごせています。今週は特に糸を紡ぐことに時間を割くことができて、とても充実した気持ちになりました。
日々こつこつと続けることでしか、糸はたまっていきません。紡いだら紡いだ分だけ糸は増え、太さや撚りも安定してきます。そう、こつこつと続けないと良い糸もできないし、糸も増えない。でも、色んな工程の中でついつい後回しにしてしまうのが、糸紡ぎです。糸を紡いでいると、目の前のことにあくせくせず、先を見て行動することの大切さを感じます。そんなことも、すぐ忘れて目の前のことにジタバタしてしまうのですが、今週は糸紡ぎの教えを感じ取ることができました。引き続き、糸紡ぎに時間を割いていきたいと思っています。
love colors
10日間ほど八丈島に行ってきました。こだまで東京に行き、横浜で展示会をしていた主人と合流し、フェリーに乗って10時間、八丈島に到着しました。太陽の光の強さなのか、海の深さなのか、昔の噴火で砂や岩が黒いからなのか、濃く深い青色を見ることができました。
湿度と太陽の力で、全ての植物が強いエネルギーを持ってゴンゴン茂り、その緑の中に平屋の家が存在して人が住む。そしてその先には、深い青い海。流人の島としても知られる八丈島ですが、色んな人を受け入れ、様々な文化が入り、それが島に残っていることを所々で見る事ができました。黄八丈の組合の方と話すことができ、共感したり教わったりと良い時間を過ごせました。文化も歴史もとてもとても興味深い所でした。
滞在中は御蔵島にも泊まり、野生のイルカと泳ぎ、八丈島では亀と出会ってこちらも一緒に泳いだりと、ハッピーな出会いを経験することができました。
空、海、葉っぱ、花、魚たち、そして黄八丈の色。色んな色を楽しませていただいた旅でした。黄八丈の会館で見せていただいた、こぶな草の茶色味のある黄金色。絹糸だったので再現は難しいですが、こぶな草でしつこく染めた黄色を染め上げてみたいと思っています。
また行きたいな~
endless
大きな台風が日本を通り過ぎていきました。台風が来る前も来た後も、じりじりと刺すような日差しが照りつけ、相変わらず暑い日が続いています。
数日前から始めた染色も佳境に入ってきておりますが、余った染液を使って重ね染めをしたり、放冷中や媒染中の火を使わない“鍋の合間”に別の染料を煮出してみたりと、「ついで染め」を始めてしまい、染色作業の終わりが見えなくなってきています。
暑い日に火を使い、染色を行うと汗だくになるのですが、これがなかなか心地よく染色ハイになるようです。染める前はなかなか腰が上がらないのですが、染め始めるとどんどん楽しくなり、どんどん染め続けることになってしまいました。
染色は“待ち”の時間が多いので、合間に家事や織り、紡ぎなど色んなことができます。同時に色んなことが進み、得をした気分で一日を終えることができます。明日明後日で合間合間に用事を挟みながら、染め上げていく予定です。
what a nice day !!!
お盆真っ只中ですが、我が家は主人の展示会などが入り、いつもと変わらない毎日を送っています。ムスメ達もそれぞれお盆の特別保育などで、こども園とアフタースクールにお世話になっています。
私は、久々に日中のすべての時間を制作に使え、織ったり染めたりサクサクと仕事が進み明日への勢いと仕事の目途もつき、とても効率的に気持ち良く仕事の進んだ日でした。
夕方は食後にムスメ達と犬の散歩。台風前の湿った風に吹かれながら、心地の良い時を過ごしました。大きな台風が接近しているとのこと。どこにも被害がないことを祈るばかりです。
very middle of summer
夏真っ盛りです。暑い日が続いております。上ムスメの学校の地区水泳も中止になり、アフタースクールも暑すぎて外で遊べない日が続いたりと、なかなかコドモタチも大変そうです。
そんな中、毎年私が生まれた時からずーっと行っている海に行ってきました。服を着てビーチにいると五分と持たないような茹だるような日でしたが、海の水は冷たく気持ちよく、魚もいっぱいいて上ムスメは今年初のフィンをはき、イルカのように泳ぎ回り、下ムスメは足の届かないところも平気で浮き輪でパチャパチャと動き回っていました。
三日間の滞在でしたが、日焼け止めを塗ったはずなのに家族全員茶色に染め上がっています。海の向こうに沈む太陽を見ることができ、大好きな茜色の空を楽しむことができ、とても良い夏の中休みができました。
海に行ったり、プールに行ったり、ムスメ達の送迎をしたりしながら、私自身も相変わらず用事が盛りだくさんの毎日です。相方の主人も盛りだくさんで、展示会が続きあまり家に居らず、こどもの迎えがままならない時もあります。実家の両親が小一時間かけてここまで来るには、頼みにくい様なコドモ達の迎えなどを誰かに頼まないといけない時、助けてくれるのが近所のムスメの同級生の母ちゃんたち。いつも快く引き受けてくれて、本当に助かっています。
つくづく子育ては夫婦だけでは難しく、周りのサポートがあるから心の余裕を持ってできるんだな、と感じています。そして、私もお互い様精神で逆の場合は快く引き受けたいなと強く思いました。
GREEN !
湿度と温度の高い日が続いています。そこらじゅうの植物たちが、すごいエネルギーでどんどんと伸びてきています。山々や田んぼ、あぜ道に負けじ我が家の草たちも、グングンと伸びジャングルのようになってきました。そろそろ草刈や草引きをしないといけないな~、この草が花だったら草引きしなくていいのにね、とかなわぬ事を思いながら夕方ビール片手に庭を眺めていました。
さて、夏休みです。始まって1週間が経ちました。このブログを書きながら、まだ1週間しか経っていないことに少しびっくりしています。平日はこども園やアフタースクールに行ってくれているのですが、それを差し引いてもPTAで回ってくるプール当番に行ったり、実家近くのプールに遊びに行ったり、映画を観に行ったりと中々盛りだくさんの夏休みを既に過ごしています。
ラジオ体操に遅れないよう起こしたり、アフタースクール用のお弁当を毎朝入れたりといつもと比べて面倒なことはありますが、プールで遊んだり映画を観たりと、コドモ達の好きな事を一緒に楽しむという貴重な時間を過ごしています。今、機上げをして明日には織り始める事の出来そうな帯も、ぼちぼち進めながら賑やかに健やかに夏を過ごしたいと思います。
上ムスメと観た「アラジン」、これからの女の子たちへの応援のように感じ、ポップコーンをパクパク食べながら映画に見入っていたムスメの隣で、ひっそりと涙ぐみながら観ていました。
久しぶりのこと
経糸は、巻いたものの縞が決まり切らず立ち止まっています。そんなスローペースな私の隣で、すんごい勢いでロクロを回し、あっという間に窯詰をし、夏の展示会に向かって窯焚きを始めた、我が旦那さん。
どう見ても寝ていないので、珍しくこちらからオファーをして窯焚きのお手伝いをすることにしました。涼やかな風の吹く気持ちの良い夜に犬のマンゴーと共に、窯の前で火の番をしました。
夜の山は、耳を澄ませば枝が揺れる音や枝が折れる音などが聞こえたり、たまに不思議な匂いがしたりなど、いろんな想像力がかきたてられます。隣で寝そべり、ウトウトしている嗅覚も聴覚もヒトより何倍も何倍も優れているはずの犬、マンゴーを見てなんとなく安心し、本を片手に火の番を楽しみました。
昼と比べると違った雰囲気の山に身を置くと、妖怪や精霊ってきっといるな、自然の生き物も物の怪もこの世にゴチャッと一緒にいるんやな、ということを実感し、謙虚にそしてなんとなく楽しい気持ちになれた夜でした。
これからは、窯の温度も上がりハードな窯焚きになっていくので後方支援にまわりたいと思います。
beautiful things
着尺が一本織り上がり、脱力状態を引きずりつつ糸紡ぎに精を出しています。
6月までなかなか時間が確保できず、行きたいな~と思っていながら行けてなかった展示会の会期が終わりに近づいたことに気づき、先日エイッと大阪まで車を走らせて、展示会に行ってきました。
大阪日本民芸館で開催されている「自然布展」。それぞれの地域で生きている植物の繊維が布になっています。木綿の布を作っていますが、以前から植物の繊維にも興味があり、展示されている布に近づいたり離れたりし、触り心地を想像しながらじっくりと見せていただきました。
身の回りの繊維の長そうな植物から糸を作り、色んな工夫と工程を経て布にして身にまとうものを作ってきた人たち。今の時代だと「長い工程」「手間のかかる」「手仕事」といったフレーズで語られますが、その時代では“着る物を作る”という目的に向かった当たり前の工程だったんだろうな、その目的に向かって淡々と黙々と数々の工程を進んででいったんだろうなという事が、物語ではなく事実として感じられました。
色も模様もあまりないシンプルな布たちが並んでいましたが、それぞれ存在感があり派手な感動はありませんが、後から思い返して、じんわりとと感動しています。
「自然布展」今月15日まで開催されています。ご興味があれば、是非ご覧ください。
民藝館の外では、蓮の花が開き始めていました。大好きな花の一つなので、開き始めの涼やかな姿を見れてこちらも嬉しかったです。
for the first time
先週は週の半ばから下ムスメが発熱→気管支炎となり、のどや胸に不快感いっぱいで超不機嫌な彼女とともに、過ごしました。言葉でうまく表現できず、小さな体で不快感に付き合わないといけないため、「イヤッ!」「ダメッ!」「ママーッ!」を連発する下ムスメのシモベとなった数日でした。
運悪く、とても変更しにくい用事が2,3入っていたのですが、運よく実家の両親が丹波に来ていたので、母に見てもらいながら、何とか乗り切ることができました。またしても実家の母のありがたみを深~く、深~く感じた週末でした。
シモベになりながらも、先週までに染め上げないといけない染色仕事があったので、下ムスメの機嫌を損なわないよう、最大限の注意を払いながら、無事に染め上げることができました。
今回は初めて使う染料、柳で染めました。初めて使う染料で染める時は、どんな色になるかどういった染まり方をするか、染液や糸の様子をより注意深く観察します。耳を澄ますように目を使い染液と糸の色を何度も確認しながら染めていきます。ワクワクしながら静かに注意深く染めていく時間がとても楽しく、充実感を感じました。
熱が下がり今週からこども園に行き始めておりますが、まだ本調子ではなくイヤ!ダメ!ママ~!を連発している下ムスメの体調が早く戻ることを強く祈っております。
love dying !
銀座の柳先週からずっと染色に取り掛かっています。先週は赤味のある糸を染めたくて、梅で下染めをした後枇杷で染めましたが枇杷の赤味が少なかったのか、なかなか思うように染まらず、植物で染める事の深さや不思議さを感じました。赤味を出すため、空気に触れる時間を多くして酸化させてみたり、放冷の時間を長くとってみたりと、機と染色場の間をウロウロした1週間でした。なんとか染め上がりましたが、出したかった色味とは少し違うものになりました。しばらく糸を置いてみて、色が落ち着いた頃にどうするか判断しようと思います。
そして、今週は初めて使う染料“柳”で染めています。選定した小枝や葉っぱを煮出すと、少し濁った黄色の染液が取れました。それに糸を漬けると静かな優しい黄色に染まっています。今からじっくりと糸に色を入れていく予定です。
発熱でこども園をお休みしているムスメに見守られ、質問攻めにあいながら、柳染めに挑戦しています。