紅葉

秋の終わりの色

犬と紅葉

ココと秋色

秋の終わりに、最後の紅葉を楽しもうともみじの有名なお寺に出かけました。境内のもみじは全て散ってしまい、緑の地面の上に赤い模様をつけていました。
お寺の入り口に一本だけ葉をつけているもみじを発見。黄色からオレンジ、そして赤へと色を変えていく様が一本の木で見ることができます。

年明けから織りたいと思っている布の色が、ちょうどこの木の葉の感じで、そして依頼されている染色の色がちょうど緑に乗るもみじの赤に近い色です。依頼されている染めは、私にとってはハードルの高いものですが、どんな赤が表現できるのか、楽しみです。何かと課題をくれ、80歳半ばを過ぎてもなお前進しているとってもダンディな依頼主に喜んでもらえるよう、知恵を絞ります。


経験するということ

老犬マル

老犬マル、歩く

結婚した年にうちにやって来た、我が家の賢い犬マル。ついこの間まで、散歩中は走る、飛び降りる、飛び上がるなどとても元気だったのに、いきなりてんかん発作を何度か起こし、立ち上がれないようになってしまいました。頑固で聡明で「中に人間入ってるんとちゃう?」と思うくらい、意思表示をしっかりする犬だったのに、急にぼんやりして反応も薄くなってしまったことに、こちらは戸惑い様態が落ち着いた後も、なんにも手につかず只々見守るだけでした。

家の中にいるよりも、外にいるのが好きだったので庭に出してやると、しばらくぼんやりと座っていましたが、次に見たときはヨロヨロとですが、立ち上がり歩き出していました。数時間前までは、もう会えなくなることを覚悟していたので、「歩いている」姿を見ることがとても感動的で、しばらくじっと様子を見て喜びをかみしめていました。
“生きていることは素晴らしい”と感じさせてもらえた瞬間でした。言葉やフレーズから言わんとすることを想像し、理解することが大半ですが、マルのおかげで“生きていることは素晴らしい”という喜びを経験することができました。

薬が効き、落ち着いてきているのでやっと織と染色に集中できそうです。

 


秋の色

 

秋の色

秋の色

ここ丹波地方は、秋がすっかり深まり葉っぱも黄色や赤色に色づいています。すこーんと晴れた青空を背景に見るこの景色は、思わず声が出てしまう程美しくて、感動的です。
深くて暖かくて、明るい色。たくさんの表現の仕方があるけど、昔の人は、赤系の色だと、朱色、茜色、紅葉色、黄丹、柿色、赤朽葉など、そして黄色系の色では、山吹色、朽葉色、黄朽葉、黄金色など、自然界に存在するたくさんの色を、たくさんの詩的な言葉で呼んでいました。花や葉の色、または染料の色から由来することが多いようです。
色の名前を追うと、電気のない中季節ごとに変わる太陽の光の下で色を見、愛でたのだなということが感じられます。

今週からいよいよ染色が始まります。昔の人が色を愛で、名付けたように味わい深く愛しい色がでますように!!!

 


ご褒美

染織α

染織αに載りました

染織α

ご褒美1の中身です

ご褒美がやってきました。それも二つ!
一つ目は、丹波布の技術者がこつこつと作り上げ、今も積み上げつつある“丹波布技術保存会技術者協会”の活動が、染織専門雑誌に掲載されたこと。事務局を担当している関係で、私の拙い文章が載るのは、少し気恥ずかしいですが、皆で作り上げていることが文字化され色んな人に知っていただけるのは、とても喜ばしいことです。
一人で何かを成すのも楽しいけど、色んな人と力や心を合わせて活動することも面白い。とても良い弾みになりました。

そして今日、もう一つの大きな大きなご褒美。事務局担当をしている協会の勉強会に、大正紡績の近藤健一さんが来られて、お話を聞けたこと。オーガニックコットンを日本に広めつつ、世界の様々な人に働く機会を与え、東北の震災後に“コットンプロジェクト”を立ち上げた方。
そして、「世界の平和」と「皆を幸せに」という、単純明快で一番大切なことを理念に「前と上だけを向いて」進んでいる方。色んな貴重なお話を聞けましたが、近藤さんの人柄、明るい雰囲気に触れ元気と勇気を感じられたことが今日の一番大きな収穫でした。
失礼ながら、近藤さんのキラキラした目が何事につけても超ポジティブだった私の祖父の目と、似ていることに気づき、色々とうれしい気持ちになれた一日でした。

 


start again !!!

糸とストーブとココさん

糸とストーブとココさん

10月のバタバタが過ぎ去り、穏やかな日々が戻りつつあります。諸々の後片付けや箪笥の衣替えも終え、製作を再開することができました。そして、工房にはいつものようにココさんが居ます。糸を紡ぎ、糸を触ると自分のリズムや日常がかえってきたことを感じられ、心がすっと落ち着きます。まさに「掃除や洗濯をするように布を織る」のだな~と実感します。(掃除はあんまりしませんが・・・)“なんでもない日”は、とても愛おしい。

秋が深まりつつある丹波。朝と晩がしっかり冷え込んできました。今日は昼間も曇り空で、冷えを感じます。糊つけをした糸を乾かすことを口実に、今年はじめて、ストーブを点けました。
朝晩の冷え込みがあるから、野菜も美味しいし景色にも深みが出ることはわかるのですが、寒さはつらい!冬が来る前に、染色にかかりたいと思います。


デビューしました

ギャラリーからの景色

窓から見える景色

週末に行った「秋・工房展」が終了しました。イベント目白押しのこの時期に、自宅ギャラリーまで足を運んでいただいた皆様、ありがとうございました。農作業小屋の1階を私の仕事場に改装したのち、今年の5月ごろからその2階を改装し、8月ごろからギャラリーとして静かにオープンしていました。
今回の展示会は、その「ギャラリーAO」のデビューでもありました。漆喰塗、床貼り、棚などの家具作成、すべて主人の手によって行われました。
そして、ギャラリーには、主人の焼き締め作品と、私の作品が展示してあります。これからこのギャラリーをどう展開していくかも、楽しみです。お近くに来られることがありましたら、是非お立ち寄りくださいませ。

このバタバタの2日間、ムスメのお相手をしてくれた友人と、父母の仕事に付き合ってくれたムスメに感謝です。

 


感謝と準備

秋・工房展 準備中です

今週末です

「工房からの風」が無事終了しました!展示まで、いろいろな方にお世話になりました。
展示什器を作っていただいた木工所の上畑さん、プロフィール作成などブランディングに協力してくれたハルちゃん、シールを作ってくれた福西印刷さん、本人も忙しいのに私のわがままに応えてくれた直子ちゃん、一緒に来てくれたムスメと母、全面協力姿勢のダンナさん、などなどなど… いや~色んな人たちに支えられているなと、しみじみ感じたこの数か月でした。
また、良いチャンスを与え、良い経験をさせてくれた主催者のみなさん、これからも作り続けていく勇気が出ました。

そして、今週末から始まる「秋・工房展」。同じ町内に住む、陶芸家夫婦の芥川さんと合同の工房展を行います。それぞれの場所で、それぞれの作品を見ていただきます。
只今、大急ぎで準備中です。秋が深まりつつある、春日の地でお待ちしております。

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工房からの風 Day 2

出展中です

出展中です

「工房からの風」2日目です。ピカピカの晴天です。今日も素敵な出会いがありますように!


ホントのいよいよ

仕上げ

整えました

明後日から始まる、「工房からの風」に向けての準備が整ってきました。送るべき荷物は発送し、持っていくものもパッキング終了!最後に織った一本も仕上げをしました。

後は、無事現地に到着するのみ。夏頃からお尻に火がついて、ひたすら製作に集中した数ヶ月間でした。お陰様で、自分の向くべき方向が見えてきました。色んな事を考え、少しずつ見つけることのできたこの数ヶ月間。見えてきたものを少しずつ言葉にしていきたいと思います。

この週末でどんな出会いがあり、どんなフィードバックを受けるのか楽しみです。

「工房からの風」に是非お越しください。


近づいてきました

房つくり

クルクル回してます

野外展覧会「工房からの風」への出展準備が佳境に入ってきました。出せたらすごいな~と半ば憧れだった展示会に、出展できることになり、張り切る気持ちと、緊張と楽しみとでしばらく浮き足立っていましたが、織りも終わり今は細々とした準備段階に入って、気持ちも落ち着いてきました。そして、「工房からの風」の作家紹介の中での、“いつもの心でやってきてくださね”という、主催者の稲垣さんの言葉にさらに気持ちが平らになり、今は穏やかで軽やかな気分です。
といっても、まだ最後のひと頑張りが残っています。出展予定のストールの房つくり、毎晩クルクルねじっています。