出展します

工房からの風

素敵な展示会です

以前から気になっていた、野外展覧会「工房からの風」に出展します。出展が決まった時は、うれしくて喜びに浸りしばらくワクワクしていましたが、夏のミーティング前後から「作らな!」とお尻に火がつき、あっという間に3週間を切ってしまいました。
今は、製作をしながらディスプレイやラッピングのことなど、細々したことにかかり始め軽いパニックになっています。

せっかく良い機会をいただいたので、あと三週間悔いのないように準備と製作に集中します。
お近くに来られる機会がありましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。

 


収穫

コブナ草

豊作です

色々なものが収穫できる季節ですが、今日はコブナ草を収穫しました。コブナ草は、染料になる草で黄色に染まります。丹波布では、藍色の糸に染め重ねて、緑色にすることが多いです。
かつては雑草で、畑や田んぼの横に生えていたようですが、今はほとんど見かけることはありません。無農薬で野菜を育てている畑から、収穫させていただきました。採り頃のコブナ草がたくさん生えていて、嬉しくなり退屈しはじめた娘を尻目に止まらなくなってしまいました。染料を見ると、ついつい欲が出てしまいます。

収穫後は、保存のためにしばらく乾燥します。


工房犬

番犬中

マツヤマさんの場合

番犬中

ヒグチさんの場合

我が家には犬が2匹います。写真は癒し担当のココさん。夏に手術したのをきっかけに、昼間は一緒に工房で過ごすことになりました。

夏からずっと工房に詰めっきりの私にとって、一緒の空間に誰かがいることは、気持ちが和らぎます。しかも人間語を喋らないし、こちらの言うことはじっと目を見て聞いてくれる。最高です。

人といるのが好きなココさん。機の下で時間を過ごすのが好きなようです。機の構造によって、寛ぐ場所が違います。因みに、マツヤマさんは古い方の機、ヒグチさんは新しく作ってもらった機です。それぞれ元の持ち主と機職人さんに敬意を払って名前をつけました。しばらくは、ヒグチさんの下で寛ぐことになりそうです。


感謝

柳さんと外村さんの言葉

先週千葉に用事があり、久しぶりに新幹線に乗って東京に行って来ました。10月に出展する屋外展示会の打ち合わせで、モノ作りをする方々と会って話し、ポジティブな刺激をたくさんもらいました。
その後、丹波布を一緒に勉強した同期生と二人で同窓会。何かと良い刺激をもらっている彼女ですが、相変わらずの猛進ぶりに嬉しい刺激をもらい、出会う人に恵まれているな〜としみじみ思いました。

そして次の日は日本民藝館に行き、目とココロを肥やした後、2冊の本を手に入れました。どちらも薄い本ですが、シンプルな言葉で大切なことを語っています。何回も読み返して覚えてしまいたいくらい。

そして今日は誕生日。家族や友人や出会った人や出会った本やモノに感謝です。


自然の力

夕焼け

今日の空

夕食作りの合間に空を見上げると、見事な夕焼けでした。しばらく、一人で静かに空を見つめていました。  日が沈んだ直後に空の色が、どんどんと色づいていく様子を見るのが好きで、今日久しぶりにその「好きな瞬間」に出会うことができました。

今織っている布も夕焼け色。ただし、南の島の夕焼け色ですが、、、。

こんな美しい色を見せてくれるのも、激しい雨を降らせるのもどちらも自然の力。先週末の豪雨で私の住む地域もいくつか、大きな被害を受けています。とっても小さな力ですが、ボランティアに参加した際に見た現場は、人の力なんてプチっとひねり潰してしまえる、自然の力が動いた後でした。

畏れ、敬い、愛で昔から人は自然と生きて来たんだな、と感じました。

被災された方々が、早く平穏な気持ちで空を見上げる日が来ることを願っています。


伝承する

鹿場の竹細工

鹿場の竹細工

竹細工の技術

竹細工の技術

鹿場の竹細工

鹿場の竹細工

私の住む村、鹿場(かんば)は、かつては竹細工の村でした。青年団に入ると、竹の籠などを作ることのできる技術が伝えられたそうです。鹿場には、120軒ほどの家があるため、かつては120人程の竹細工の技術を持った方がいたそうです。でも、今は三人程しかいません。その方達も、かなり年齢が高くなられています。定期的に竹細工教室を開いたりして、技術を伝える努力をされています。

「次を継ぐ人は?」の問い掛けには、「地元の人が来てないので」とのこと。技術を伝えることのできる人はいるのに、承ける人がいない。伝統技術が失われていく原因を目の当たりにした気持ちがしました。

私も一度消えかけて復興した技術を受け継いだ身。なくなるのは早いけど、再び興すのはとても時間と労力がいることは、先人の苦労を伝え聞き、理解しています。今ならまだ間に合う。誰かこの技術を受け継ぐ人が出てきたら良いのにな、と切に願います。


訓練中

夏の日差し

夏真っ盛りです

夏の日差しが強くなってきました。工房の窓が南に向いているため、よしずを立てかけました。よしずを通して見る光は夏が感じられ、子どもの頃夏が来るととても嬉しかった気持ちを思い出します。今日のBGMは、Jack  Johnson。ベタですがピッタリはまります。

先月から始まった織りの内職。おおざっぱな私には、全てを規格に合わせて織るという作業は、とても良い訓練になります。経験することに、無駄な事はないんだなと実感中です。


コマーシャル

陶芸教室

James’s pottery class

今回は、織ではなくて陶芸についてです。
私の主人(ジェイムス イラズムス)の陶芸教室が丹波で開催されます。
出来上がった作品は、薪窯で焼きあげます。釉薬を使わずに土と炎の力で仕上げる作品は、色に深みと暖かみがあります。
焼きあがった作品を手にしたときは、感動しますよ。お時間があれば、是非ご参加くださいませ。
当日、私も手伝いでうろうろしています。

 


道具になる

松山さんと

一体化してます

古い方の機、“松山さん”で織っています。織り始めからしばらくすると、自分が機に馴染んでいく感覚がわかります。すーっと機に馴染んで“織っている私”がいなくなり、“織っている”だけになる感覚。「私」が機の一部になる感じです。
そんな時、頭の中は雑念も何にも無く空っぽと言うか「空」という字がぴったりの状態です。
猫の餌をねだる声や、電話やポッと浮かんでくる雑念にちょくちょく中断されますが、とても大切で気持ちのいい時間です。


染め上がりました!

染め上がりました!

Finished dying !

栗の皮を使ったドカ染めが終わりました!今回は、約2kgの糸を4色に染め分けました。写真にはありませんが、もう一つはグレーです。
媒染を変えたり、染め重ねたりすると染料は同じでも、様々な色を染めることができます。毎回新鮮で、魔法のようで染色は本当に楽しい!終わった後も充実感でいっぱいです。

次は、今年の目標の粘土染めに挑戦したいです。