染める

栗の染液の煮出し

栗の皮で染液を煮出しています

糸染め

栗の皮の染液の糸を漬けて染めます

染色が始まっています。今回約2kgの糸を媒染を変えたり、重ねて染めたりして4色染め上げる予定です。火を使うので染め場は暑いのですが、汗をタップリかいて、外で太陽の下糸をじゃぶじゃぶ洗うのが、とても気持ち良い。
今週は、染色のおかげでディトックスができそうです。


準備

糸の精錬

染めの前準備です

今週は、染色の週です。栗を使って、約2キロの糸を染める予定。鍋も重いし、糸をたくさん絞るのでかなり重労働です。
先週末に染める予定の糸を精錬しました。紡いだ糸には汚れがあったり、綿の油があったりするので、きれいにしたり染めやすくするために、糸を洗います。いろいろなやり方がありますが、私は塩水で煮ます。
これで、いよいよ染色に突入。色々な工程の中で好きな作業の一つが染色です。楽しみます!


別れ

Momo

Bye bye Momo . Thanks a lot !!!

今日、猫のモモが亡くなりました。岡山から丹波に連れて来て、最初の家から今の家に引っ越した後は、自分の意思で最初の家に戻り、隣に住む知人にお世話になっていました。出会ってから13年、一緒に暮らさなくなって5年ほどですが、時々姿を見かけていました。

賢くて、気高くて、気が強くて、意思も強く、そして美しい猫でした。

 

 


かぶら玉

かぶら玉

綿から糸になりました

糸紡ぎのお話です。
糸を紡ぐ時、綿をひきだし、糸車でよりをかけて糸にします。できた糸は糸車の心棒に巻きつけていきます。この作業を繰り返すと、巻きついた糸がどんどんたまり、厚くなって写真のような形になります。適当な大きさになると、糸車から外します。これ一つで20g弱の重さになります。着物分だと、60個くらい必要です。
三つできると、一つの綛(かせ)にします。

丹波布では、これを“かぶら玉”と呼んでいます。野菜の蕪からきた名前のようですが、私のかぶら玉はふくよかさが足りず、いつもあっさりした形になってしまいます。
これが布になるまでの、第一歩。日々こつこつ紡がないと、なかなか十分な量になりません。そして、美しい糸を紡がないと、美しい布にもなってくれません。単純な作業のようで、ハードルが高い。ゴールはないなと、紡ぐたびに思います。


いつものペース

糸紡ぎ

糸紡ぎ

帰国後のバタバタがおさまり、昨日から機部屋で過ごせるようになりました。
秋までの予定を立てたり、次の織りのプランを組んだりすると気持ちが徐々に“作る”方に向いてきました。

雨の日の今日は、窓を閉めて先日亡くなったJimmy Scottを聴きながら数週間ぶりの糸紡ぎ。集中して紡げました。集中すると気持ちが静まり、頭もすっきりしてきます。
きっと朝一番に糸紡ぎをすれば良いんだろうなと思い、早い時間に目覚ましをセットするだけして、スヌーズを鳴らしまくり、毎朝家族に迷惑がられています。

撚りの強さや、糸の太さの調整など糸紡ぎは、とても感覚的なものが頼りになります。リラックスしながらもピンっと感覚を研ぎ澄ます感じが心地良い。明日も心地良い時間が過ごせますように。


ぬぬぬパナパナ展

イギリスの海と空

Beach at Appledore England

昨日、イギリスから帰国しました。日本は梅雨。もわっとした空気を「そうそうこれが、日本の梅雨」と楽しんでいます。(今のところは…ですが)

梅田の阪急百貨店で開催されている「ぬぬぬパナパナ展」、明日が最終日です。夕方6時までです。素材にこだわった、素敵な布がたくさんありますよ。是非足をお運びください。     私も今日明日と在廊しています。


光と色

光と色 in England

光と色の関係

イギリスに来ています。
季節は、日本と同じで春。花が咲き、新緑があふれています。でも日本と比べると、目に映る色が優しい。たぶん、太陽の光が日本と比べてソフトだからだと思います。
それぞれの国の太陽の光の強さで、好まれる色が違うとあるアパレル会社の人に教えてもらったことを思い出しました。
しばらく、この国の光に映される色を楽しみたいと思います。

日本では、ぬぬぬパナパナ展がいよいよ始まります。私の反物、風呂敷、ストールなども登場します。是非、足をお運びくださいませ。


経糸の綾

綾は、エライ

自分に課していた最後の一本が織り上がりました。デッドラインに間に合ったので、気分が良いのと、ホッとしたのとで嬉しくてワインを開けました。(口実ですが^ ^)

機織りでは、糸や縞の順番が崩れないように綾(アゼとも言いますね)をとります。いつ、誰が始めたのかはわからないし、おそらく昔からあるのだと考えられますが、シンプルだけどとても賢いシステムです。糸が切れた時も縞が崩れずにすみます。 道具にしても、綾のようなちょっとした技術にしても昔から伝えられているものは、シンプルで賢い。染織だけでなく、生活の中でもそんな知恵を身につけたいなと思います。

今日織りあがった作品も、ぬぬぬパナパナ展に出品予定です。


色と心

糊付け

明るい色

経糸の糊付けをしました。最近渋い色の糸で織ることが多く、久しぶりに明るい糸を使います。デザインの段階から楽しい気分になり、糸を太陽の光の下で見るとさらに心が嬉しくなります。私の心は色や光に影響されやすいようです。

ぬぬぬパナパナ展までもう少し。すご〜く焦っていますが、織るのが楽しみです。


整える

布の仕上げ

布の仕上げ

布が織りあがると、目が飛んでいないか糸がたるんでいないかといった確認と、布を整える作業をします。この作業を終えてやっと布が出来上がったことになります。
その後は、用途によってアイロンをあてたり、湯通ししたり、湯のしをしたりして布を整えます。湯通しや湯のしは、専門の方にお願いするので、こちらで布を整えるのはその前の段階までです。

この作業がないと、せっかく出来上がった布も目が飛んだまま世の中に出ていくという、恐ろしいことになりかねないので面倒ですが、とても大切な作業になります。そして、布も落ち着きます。
ある先生が「きれいな顔も手入れをしないともったいないことになるように、布もきれいに仕上げることが大切」と言った言葉をかみしめて、目をこすりながら最後の仕上げをします。